神奈川県国府津で、海に沈められると毎夜海が光ったという石。

名号石とはどんな妖怪か
名号石はひとことで言えば、沈められて光った石です。神奈川県足柄下郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、菊岡沾凉「諸国里人談」(『日本随筆大成第二期』24巻、1975年、443頁)を典拠に、相模国足柄下郡国府津真楽寺に親鸞が指で書いたという名号のある石がある。ある時、病気の人がこの石を海に沈めたところ、毎夜海が光るようになった。その光の発する所を探ったら、この石があったと記します。
沈めたのは、病気の人です。
捨てたのか、願をかけたのかは書かれていません。 はっきりしているのは、光ったことと、見つかったことです。
名号石の漢字表記と読み方
読みは「みょうごういし」です。
名号は、南無阿弥陀仏のように仏の名を書き記したものをいいます。 石に指で書いたと伝えます。
親鸞は浄土真宗をひらいた鎌倉時代の僧で、関東を長く歩きました。
どれも人の手に負えません。
名号石(みょうごういし)
日文研データベースが示す呼称。
名号(みょうごう)
南無阿弥陀仏などの仏の名を指します。
名号石の姿と特徴
名号石の姿は、記録に短く書かれています。
場所 … 相模国足柄下郡国府津の真楽寺。
書かれているもの … 親鸞が指で書いたという名号。
したこと … 病気の人が海に沈めた。
起きたこと … 毎夜、海が光るようになった。
探した結果 … 光の発する所にこの石があった。
大きさ … 記されていません。
その後どうなったかは書かれていません。
名号石の伝承記録
指で書いた名号
相模国足柄下郡国府津の真楽寺に、親鸞が指で書いたという名号のある石があります。
筆ではなく、指と伝えます。
海に沈められる
ある時、病気の人がこの石を海に沈めました。
理由は書かれていません。
毎夜、海が光る
すると、毎夜海が光るようになりました。
その光の発する所を探ったら、この石がありました。
沈めても、在りかが分かってしまいます。
名号石の伝承地域
公的データベースの地域欄は神奈川県足柄下郡を示します。
記録の国府津は今の小田原市国府津にあたり、相模湾に面します。
名号石の正体と考えられているもの
名号石は、沈めても知れる石です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、光ったことと、見つかったことだけです。
それでも、毎夜と書かれています。
この図鑑には動かない石の話をほかにも収めています。
名号石が登場する作品
名号石を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆の叢書です。
海が光る話は各地にあり、沈めたものが見つかる形をとります。この図鑑には動かない石の話をほかにも収めています。
名号石が登場する随筆
日本随筆大成第二期
吉川弘文館の叢書です。24巻に諸国里人談が収められています。
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名号石についてよくある質問
名号石とは何ですか。
神奈川県国府津の真楽寺にあるとされる、名号の書かれた石です。
誰が書きましたか。
親鸞が指で書いたと伝えられます。
何が起きましたか。
海に沈められると、毎夜海が光るようになったと記録されています。
石は見つかりましたか。
光の発する所を探ったら、この石があったとされます。
名号石と併せて覚えたい言葉・用語
名号(みょうごう)
南無阿弥陀仏など、仏の名を書き記したものです。
親鸞(しんらん)
浄土真宗をひらいた鎌倉時代の僧です。
国府津(こうづ)
神奈川県小田原市の地区名。相模湾に面します。
名号石の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。