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鹿児島県

遭難者の祟り(そうなんしゃのたたり)とはどんな妖怪か|姿と伝承

遭難者の祟り  / ソウナンシャノタタリ

幽霊と霊 各地の伝説

鹿児島県十島村で、遭難者を助けるなと言った年に野鼠が大発生したという話。

遭難者の祟りの姿を描いた図

Ray_go 「中之島(鹿児島県鹿児島郡十島村)」 2011年 / CC BY-SA 3.0 出典

遭難者の祟りとはどんな妖怪か

遭難者の祟りはひとことで言えば、助けなかった年の異変です。鹿児島県鹿児島郡十島村の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、倉井則雄奄美は東南亜文化圏」(『南島研究』南島研究会、2000年)を典拠に、遭難者が村の娘と仲良くなっても、責任を取ろうとしないのに怒った村人が、遭難者は助けるなと言った。するとその年には野鼠が大発生した。遭難者を大事にしないので、使者が祟ったのだろうと記します。

怒ったのは村人のほうです。

遭難者が責任を取ろうとしないことに腹を立て、「助けるな」と言いました。

遭難者の祟りの漢字表記と読み方

読みは「そうなんしゃのたたり」です。

十島村は、鹿児島県のトカラ列島にある村です。

島では、漂着した人を助けることが古くからの決まりでした。

「野鼠の大発生」は、島の暮らしにとって作物を失う大きな害です。

遭難者の祟り(そうなんしゃのたたり)

日文研データベースが示す呼称は「遭難者,死者の霊,祟り」です。

使者(ししゃ)

記録の中で祟った者を指す言い方です。

遭難者の祟りの姿と特徴

遭難者の祟りの話は、記録に短く書かれています。

遭難者のしたこと … 村の娘と仲良くなったが責任を取ろうとしない。
村人の反応 … 怒って、遭難者は助けるなと言った。
その年に起きたこと … 野鼠が大発生した。
書き手の見立て … 遭難者を大事にしないので使者が祟ったのだろう。

祟った者の姿は書かれていません。

遭難者の祟りの伝承記録

  1. 責任を取らない
  2. 助けるなという言葉
  3. 野鼠の大発生
  4. 使者の祟り

責任を取らない

遭難者が村の娘と仲良くなっても、責任を取ろうとしませんでした。

もとは人と人の話です。

助けるなという言葉

怒った村人が、遭難者は助けるなと言いました。

言ったのは村人のほうです。

野鼠の大発生

するとその年には野鼠が大発生しました。

返ってきたのは作物の害でした。

使者の祟り

遭難者を大事にしないので、使者が祟ったのだろうといいます。

「だろう」と推し量っています。

遭難者の祟りの伝承地域

公的データベースの地域欄は鹿児島県鹿児島郡十島村を示します。

十島村はトカラ列島の島々からなり、船でしか行けません。

十島村(としまむら)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

十島村の所在地:鹿児島県鹿児島郡十島村

報告は南島研究会の南島研究によります。

トカラ列島の島々からなる村です。

遭難者の祟りの正体と考えられているもの

遭難者の祟りは、もてなさなかったことへの返しとされた異変です

姿を見た者はいません。 語られているのは、言葉と、その年の野鼠の結びつきです。

島では、漂着した人を助けることが古くからの決まりでした。

遭難者の祟りが登場する作品

遭難者の祟りを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは南島研究会の雑誌です。

客をもてなさないと災いが起きるという話は各地にあり、蘇民将来の伝説がよく知られます。

遭難者の祟りが登場する学会誌

南島研究

南島研究会が出した雑誌です。2000年の号に奄美は東南亜文化圏が載ります。

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遭難者の祟りについてよくある質問

遭難者の祟りとは何ですか。

鹿児島県十島村で、遭難者を助けるなと言った年に野鼠が大発生したと語られる話です。

なぜ村人は怒ったのですか。

遭難者が村の娘と仲良くなっても責任を取ろうとしなかったためと記録されています。

何が起きましたか。

その年に野鼠が大発生したといいます。

十島村はどこですか。

鹿児島県のトカラ列島の島々からなる村です。

遭難者の祟りと併せて覚えたい言葉・用語

十島村(としまむら)

鹿児島県のトカラ列島にある村です。

野鼠(のねずみ)

野に住むねずみのこと。作物を荒らします。

漂着(ひょうちゃく)

流されて岸に着くことです。

遭難者の祟りの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「遭難者,死者の霊,祟り」