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鹿児島県

のろくち(のろくち)とはどんな妖怪か|姿と伝承

のろくち  / ノロクチ

そのほか 各地の伝説

鹿児島県で、受けたらすぐ「戻し口」を唱えれば死なないとされ、継いだ者は人を殺すという呪い。

のろくちとはどんな妖怪か

のろくちはひとことで言えば、返し方のある呪いです。鹿児島県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、長田須磨子くちいれ」(『女性と経験』女性民俗研究会、1956年)を典拠に、のろくちという呪いを受けたときには、すぐに「戻し口」という。呪文を唱えれば死なない。酒などを受けるときは人差し指を伸ばして杯を受けるとよい。のろくちを受け継いだ人は、一人は人を殺さなくてはならないと記します。

防ぎ方が細かく書かれています。

戻し口」を唱えること、人差し指を伸ばして杯を受けること。 どちらも身を守る作法です。

のろくちの漢字表記と読み方

読みは「のろくち」です。

「くち」は、言葉によってかける呪いを指す南九州の言い方です。

論文名の「くちいれ」も、同じたぐいの言葉です。

「戻し口」は、かけられた呪いを送り返す言葉と考えられます。

のろくち(のろくち)

日文研データベースが示す呼称。

戻し口(もどしぐち)

受けたときに唱えるとされる呪文の名です。

のろくちの姿と特徴

のろくちの言い伝えは、記録に短く書かれています。

受けたときにすること … すぐに「戻し口」という。
そうすれば … 呪文を唱えれば死なない。
酒を受けるとき … 人差し指を伸ばして杯を受けるとよい。
受け継いだ人 … 一人は人を殺さなくてはならない。

呪文の言葉そのものは書かれていません。

のろくちの伝承記録

  1. 受けたらすぐ
  2. 唱えれば死なない
  3. 杯の受け方
  4. 継いだ者の務め

受けたらすぐ

のろくちという呪いを受けたときには、すぐに「戻し口」といいます。

大事なのはすぐであることです。

唱えれば死なない

呪文を唱えれば死なないといいます。

返す手立てがあります。

杯の受け方

酒などを受けるときは人差し指を伸ばして杯を受けるとよいといいます。

日ごろの作法として説かれます。

継いだ者の務め

のろくちを受け継いだ人は、一人は人を殺さなくてはならないといいます。

受け継ぐ側にも重さがあります。

のろくちの伝承地域

公的データベースの地域欄は鹿児島県までで、市郡までは示されていません。

「くち」による呪いは、南九州から南西諸島にかけて語られます。

鹿児島県(かごしまけん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

鹿児島県の所在地:鹿児島県

報告は女性民俗研究会の女性と経験によります。

市郡は記録に書かれていません。

のろくちの正体と考えられているもの

のろくちは、言葉によってかけられる呪いです

姿を持つものは出てきません。 語られているのは、受けたときの返し方と、継いだ者の務めです。

防ぎ方が日ごろの作法にまで及んでいます。

のろくちが登場する作品

のろくちを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは女性民俗研究会の雑誌です。

言葉によってかける呪いは南九州から南西諸島にかけて語られ、「くち」の名を持ちます。

のろくちが登場する学会誌

女性と経験

女性民俗研究会が出した雑誌です。1956年の号にくちいれが載ります。

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のろくちについてよくある質問

のろくちとは何ですか。

鹿児島県で、言葉によってかけられるとされた呪いです。

受けたらどうすればよいのですか。

すぐに「戻し口」といい、呪文を唱えれば死なないと記録されています。

日ごろの用心はありますか。

酒などを受けるときは人差し指を伸ばして杯を受けるとよいといいます。

受け継いだ人はどうなりますか。

一人は人を殺さなくてはならないと記録されています。

のろくちと併せて覚えたい言葉・用語

くち(くち)

言葉によってかける呪いを指す南九州の言い方です。

戻し口(もどしぐち)

受けた呪いを送り返すとされる言葉です。

呪文(じゅもん)

呪いや祈りのために唱える決まった言葉です。

のろくちの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「のろくち」