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鹿児島県

森山(もいやま)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

森山  / モイヤマ

山の妖怪 各地の伝説

鹿児島県屋久島町永田で、木を切ると身体を痛めるとされ、切った青年団が皆苦しんだ森。

森山の姿を描いた図

NMaia 「永田の浜(鹿児島県熊毛郡屋久島町永田)」 2021年 / CC BY-SA 4.0 出典

森山とはどんな妖怪か

森山は、切ってはいけない森です。鹿児島県熊毛郡屋久島町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、小野重朗森山とガラン山との報告」(『種子島民俗』種子島科学同好会、1965年)を典拠に、永田部落叶の中山神社一帯はかつて森山と呼ばれ、勝手に木々を伐採してはならないなどの禁忌を有した土地であった。かつてこの森の木を青年団が切ったところ、皆身体を痛めて苦しんだ。伐採を直接行った樵も、激しく腰痛を起こしたというと記します。

及んだ範囲がはっきりしています。

切った青年団は皆、直接切った樵は腰痛と、罰の出方が分けて書かれています。

森山の漢字表記と読み方

読みは「もいやま」です。

「モイ」は南九州で森を指す言葉と読めます。

「禁忌」は、してはいけないとされる決まりです。

「樵」は木を切る職の人です。

森山(もいやま)

日文研データベースが示す呼称。

モイドン(もいどん)

南九州で森の神を指す近い呼び名です。

森山の姿と特徴

森山のことは、記録にはっきり書かれています。

あるところ … 永田部落叶の中山神社一帯。
かつての呼び名 … 森山。
その決まり … 勝手に木々を伐採してはならない。
起きたこと … 青年団がこの森の木を切った。
その結果(一) … 皆身体を痛めて苦しんだ。
その結果(二) … 伐採を直接行った樵は激しく腰痛を起こした。

祟るものの姿は書かれていません。

森山の伝承記録

  1. 中山神社一帯
  2. 切ってはならない
  3. 青年団が切る
  4. 樵の腰痛

中山神社一帯

永田部落叶の中山神社一帯はかつて森山と呼ばれました。

社のまわりです。

切ってはならない

勝手に木々を伐採してはならないなどの禁忌を有した土地でした。

決まりがありました

青年団が切る

かつてこの森の木を青年団が切ったところ、皆身体を痛めて苦しみました。

及んだのはにです。

樵の腰痛

伐採を直接行った樵も、激しく腰痛を起こしたといいます。

手を下した者はとりわけでした。

森山の伝承地域

公的データベースの地域欄は鹿児島県熊毛郡屋久島町を示します。

記録は永田部落叶の中山神社の一帯と書いています。

永田(ながた)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

永田の所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町永田

報告は種子島科学同好会の種子島民俗によります。

記録は中山神社の一帯と書いています。

森山の正体と考えられているもの

森山は、切ることを禁じられた森です

姿を持つものは出てきません。 語られているのは、決まりと、破ったときに出た症状です。

南九州にはモイドンという森の神の信仰があり、これと同じ流れにあります。

森山が登場する作品

森山を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは種子島の同好会の雑誌です。

切ってはならない森は各地にあり、南九州ではモイドンと呼んでまつります。

森山が登場する学会誌

種子島民俗

種子島科学同好会が出した雑誌です。1965年の号に森山とガラン山との報告が載ります。

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森山についてよくある質問

森山とは何ですか。

鹿児島県屋久島町永田で、木を切ってはならないとされた森です。

どこですか。

永田部落叶の中山神社一帯と記録されています。

切るとどうなりましたか。

切った青年団は皆身体を痛めて苦しんだといいます。

樵はどうなりましたか。

激しく腰痛を起こしたと記録されています。

森山と併せて覚えたい言葉・用語

禁忌(きんき)

してはいけないとされる決まりです。

モイドン(もいどん)

南九州で森の神を指す呼び名です。

(きこり)

木を切る職の人です。

森山の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「森山,祟り」