鹿児島県奄美市名瀬で、泣く子に「耳を切りに来る」と言って怖がらせた妖怪。

ミンドンとはどんな妖怪か
ミンドンはひとことで言えば、子どもを黙らせる名です。鹿児島県奄美市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、田畑英勝「奄美の妖怪について」(『琉大史学』通巻6号、1974年、36頁)を典拠に、名瀬では、子供が泣いたり、むずかったりすると、「ミンドンが来るよ」「ミンドンが耳きりにくるよ」と言って怖がらせたものである。ミン(耳)をとる妖怪、の意味と考えられると記します。
名前の意味まで書かれています。
ミンは耳です。 報告者は耳をとる妖怪の意味だろうと記しています。
ミンドンの漢字表記と読み方
読みは「みんどん」です。
ミンは奄美の言葉で耳を指します。 ドンは尊んで呼ぶときの言い方に通じます。
名瀬は奄美大島の中心にあたる町です。
どれも名前だけが伝わります。
ミンドン(みんどん)
日文研データベースが示す呼称。
ミン(みん)
奄美で耳を指す言葉です。
ミンドンの姿と特徴
ミンドンの姿は、記録に書かれていません。あるのは、言い方です。
言う場面 … 子供が泣いたり、むずかったりしたとき。
言う言葉1 … ミンドンが来るよ。
言う言葉2 … ミンドンが耳きりにくるよ。
言う人 … 親など、そばの大人。
名の意味 … ミンは耳。
報告者の見立て … 耳をとる妖怪の意味と考えられる。
姿を見たという記述はありません。
ミンドンの伝承記録
泣く子に言う
名瀬では、子供が泣いたり、むずかったりすると、「ミンドンが来るよ」と言って怖がらせました。
しつけの言葉として使われています。
耳を切りに来る
「ミンドンが耳きりにくるよ」とも言いました。
とられるのは、耳です。
具体的な体の部分が、名指されています。
名前が意味を伝える
ミン(耳)をとる妖怪、の意味と考えられると記されています。
姿はありません。
名前だけが残りました。
ミンドンの伝承地域
公的データベースの地域欄は鹿児島県奄美市を示します。
名瀬は奄美大島の中心にあたる町です。
ミンドンの正体と考えられているもの
ミンドンは、耳をとると言われたものです。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、怖がらせたということだけです。
それでも、名の意味が伝わっています。
この図鑑には泣く子を脅す妖怪の話をほかにも収めています。
ミンドンが登場する作品
ミンドンを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
泣く子を脅す名は各地にあり、姿のないものが多くあります。この図鑑には泣く子を脅す妖怪の話をほかにも収めています。
ミンドンが登場する学会誌
琉大史学
琉球大学史学会の学会誌です。1974年の号に田畑英勝の論考が載ります。
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ミンドンについてよくある質問
ミンドンとは何ですか。
鹿児島県奄美市名瀬で、泣く子を怖がらせるときに言われた妖怪です。
何をするとされますか。
耳を切りに来ると言われたと記録されています。
名前の意味は何ですか。
ミンは耳で、耳をとる妖怪の意味と考えられるとされます。
姿はありますか。
姿については書かれていません。
ミンドンと併せて覚えたい言葉・用語
ミン(みん)
奄美の言葉で耳のことです。
名瀬(なぜ)
鹿児島県奄美市の地区名。奄美大島の中心です。
むずかる(むずかる)
子どもが機嫌を悪くしてぐずることです。
ミンドンの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。