香川県三豊市の日枝神社で、このしろを子供の身代わりに使って行った夜泣き封じ。

RadishSlice 「津島神社(香川県三豊市)」 2017年 / CC BY-SA 4.0 出典
夜泣き封じとはどんな妖怪か
夜泣き封じは、魚を身代わりに立てる祈りです。香川県三豊市高瀬町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、丸山恵子「高瀬町聞き書き」(『香川の民俗』香川民俗学会、2000年)を典拠に、サンノウサンと呼ばれる勝間の日枝神社で昭和24年生まれ、昭和25年生まれ、昭和52年生まれの子供の夜泣き封じを行った。魚のこのしろを夜泣きする子供の身代わりに使う。神社から半紙に包んだお洗米と社紋入りの白せっこう一枚がお守りに渡される。洗米を母親が食べると母乳になって児に与えられるので霊験あらたかだといわれると記します。
母が食べます。
洗米を母親が食べると、母乳になって児に与えられるというのです。
夜泣き封じの漢字表記と読み方
読みは「よなきふうじ」です。
「このしろ」は出世魚の一つで、コハダの成魚です。
「洗米」は洗って供える米のことです。
「せっこう」は石膏、白い板状のものです。
「サンノウサン」は山王さん、日枝神社の呼び名です。
夜泣き封じ(よなきふうじ)
日文研データベースが示す呼称。
このしろ(このしろ)
日文研データベースが並べて示す魚の名です。
サンノウサン(さんのうさん)
記録が示す、日枝神社の呼び名です。
夜泣き封じの姿と特徴
夜泣き封じの次第は、記録に順を追って書かれています。
その社 … サンノウサンと呼ばれる勝間の日枝神社。
行った相手 … 昭和二十四年、二十五年、五十二年生まれの子供。
身代わり … 魚のこのしろ。
渡されるもの(一) … 半紙に包んだお洗米。
渡されるもの(二) … 社紋入りの白せっこう一枚。
洗米の使い方 … 母親が食べる。
その理由 … 母乳になって児に与えられる。
このしろをどう扱うかは書かれていません。
夜泣き封じの伝承記録
勝間の日枝神社
サンノウサンと呼ばれる勝間の日枝神社で夜泣き封じを行いました。
行うのは社です。
このしろが身代わり
魚のこのしろを夜泣きする子供の身代わりに使います。
代わるのは魚です。
洗米とせっこう
神社から半紙に包んだお洗米と社紋入りの白せっこう一枚がお守りに渡されます。
渡るのは二つです。
母親が食べる
洗米を母親が食べると母乳になって児に与えられるので霊験あらたかだといわれます。
届け方は母乳です。
夜泣き封じの伝承地域
公的データベースの地域欄は香川県三豊市、区町村名の欄は高瀬町を示します。
記録は社を勝間の日枝神社と書いています。
夜泣き封じの正体と考えられているもの
夜泣き封じは、魚を身代わりに立てる祈りです。
怪しいものは出てきません。 語られているのは、何を身代わりにするかと、授かったものをどう使うかです。
母親が食べて母乳で届けるという道筋が、赤ん坊に効かせるやり方になっています。
夜泣き封じが登場する作品
夜泣き封じを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは香川の民俗学会の雑誌です。
このしろを身代わりに使う習わしは各地にあり、名が「子の代」に通じるためといわれます。
夜泣き封じが登場する学会誌
香川の民俗
香川民俗学会が出した雑誌です。2000年の号に高瀬町聞き書きが載ります。
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夜泣き封じについてよくある質問
夜泣き封じとは何ですか。
香川県三豊市の日枝神社で行われたという、子供の夜泣きを止める祈りです。
何を身代わりにするのですか。
魚のこのしろです。
何が渡されるのですか。
半紙に包んだお洗米と、社紋入りの白せっこう一枚です。
洗米はどうするのですか。
母親が食べると母乳になって児に与えられるといいます。
夜泣き封じと併せて覚えたい言葉・用語
このしろ(このしろ)
出世魚の一つで、コハダの成魚です。
洗米(せんまい)
洗って供える米のことです。
日枝神社(ひえじんじゃ)
山王さんとも呼ばれる社です。
夜泣き封じの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。