香川県多度津町の峠の小祠。女がよく詣り、傍の木に藁人形と呪い釘が打たれていた。

Reggaeman 「海岸寺の本堂(香川県仲多度郡多度津町)」 2010年 / CC BY-SA 3.0 出典
ウワナリガミとはどんな妖怪か
ウワナリガミは、呪いを託された峠の神です。香川県仲多度郡多度津町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、武田明「仲多度郡多度津町奥白方の小祠」(『香川の民俗』香川民俗学会、1985年)を典拠に、箕の手の峠の傍にはウワナリガミの小祠があり、ウワナリ池という池があった。ウワナリガミには女がよく詣ったといい、傍の木には板で作った人形をうちつけ、ノロイクギを打ちつけてあったと記します。
峠には別の話も付いています。
また、箕の手の峠の雑木林では首を吊って死ぬ人がいたと添えられています。
この図鑑には牛鬼(香川)も収めています。
ウワナリガミの漢字表記と読み方
読みは「うわなりがみ」です。
「ウワナリ」は、後妻をいう古い言葉です。
「小祠」は、小さな社のことです。
「ノロイクギ」は、呪いのために打つ釘です。
この図鑑には牛鬼(香川)も収めています。
ウワナリガミ(うわなりがみ)
日文研データベースが示す呼称です。
ノロイクギ(のろいくぎ)
記録が示す、人形に打ちつけられた釘です。
箕の手の峠(みのてのとうげ)
記録が示す、小祠のある峠の名です。
ウワナリガミの姿と特徴
ウワナリガミの話は、記録に短く書かれています。
その場所 … 箕の手の峠の傍。
あるもの(一) … ウワナリガミの小祠。
あるもの(二) … ウワナリ池という池。
詣る人 … 女がよく詣った。
傍の木にあるもの(一) … 板で作った人形。
傍の木にあるもの(二) … ノロイクギ。
峠での別の話 … 雑木林では首を吊って死ぬ人がいた。
神の姿は書かれていません。
ウワナリガミの伝承記録
峠の小祠
箕の手の峠の傍にはウワナリガミの小祠があり、ウワナリ池という池がありました。
あるのは峠の傍です。
女がよく詣る
ウワナリガミには女がよく詣ったといいます。
通ったのは女です。
板の人形と釘
傍の木には板で作った人形をうちつけ、ノロイクギを打ちつけてありました。
打たれていたのは人形と釘です。
峠の雑木林
また、箕の手の峠の雑木林では首を吊って死ぬ人がいました。
重なっているのは同じ峠です。
ウワナリガミの伝承地域
公的データベースの地域欄は香川県、市郡名の欄は仲多度郡、区町村名の欄は多度津町を示します。
報告の題は仲多度郡多度津町奥白方の小祠で、小さな社をまとめて歩いたものです。
ウワナリガミの正体と考えられているもの
ウワナリガミは、呪いを託された峠の神です。
現れて何かをするわけではありません。 語られているのは、誰が詣ったかと、木に打たれていたものです。
名のウワナリが後妻を指す言葉であることが、詣る人の願いを物語ります。
この図鑑には牛鬼(香川)も収めています。
ウワナリガミが登場する作品
ウワナリガミを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは県の民俗学会の雑誌です。
木に人形を打ちつけて呪う行いは各地にあり、丑の刻参りの名で知られます。
ウワナリガミが登場する雑誌
香川の民俗
香川民俗学会が出した雑誌です。1985年の号に多度津町の小祠が載ります。
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ウワナリガミについてよくある質問
ウワナリガミとは何ですか。
香川県多度津町の箕の手の峠の傍にある小祠にまつられた神です。
誰が詣ったのですか。
女がよく詣ったといいます。
木には何がありましたか。
板で作った人形と、ノロイクギが打ちつけてあったといいます。
ウワナリとは何ですか。
後妻をいう古い言葉です。
ウワナリガミと併せて覚えたい言葉・用語
ウワナリ(うわなり)
後妻をいう古い言葉です。
小祠(しょうし)
小さな社のことです。
多度津町(たどつちょう)
香川県の中西部、瀬戸内海に面した町です。
ウワナリガミの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。