香川県木田郡三木町の高仙山にいた大蛇。大正元年の大水で梅の木に乗って海へ流れたという。

Psjk2106 「井戸の鰐河神社(香川県木田郡三木町)」 2023年 / CC BY-SA 4.0 出典
大くちなごとはどんな妖怪か
大くちなごは、山を去った大蛇です。香川県木田郡三木町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、水野一典「三木町南部の聞書」(『香川の民俗』香川民俗学会、2002年)を典拠に、高仙山には大くちなごが住んでいたが、大正元年の大水の時に梅の木に乗って海へ流れていった、あるいは真っ黒な雲に乗って飛んだというと記します。
去り方が二通りあります。
ひとつは梅の木に乗って海へ、もうひとつは真っ黒な雲に乗ってです。
この図鑑には牛鬼(香川)も収めています。
大くちなごの漢字表記と読み方
読みは「おおくちなご」です。
「くちなご」は、蛇を指す土地の言い方です。
「大正元年」は1912年にあたります。
「大水」は、洪水のことです。
この図鑑には牛鬼(香川)も収めています。
大くちなご(おおくちなご)
日文研データベースが示す呼称です。
くちなご(くちなご)
蛇を指す土地の言い方です。
高仙山(こうぜんざん)
記録が示す、大蛇の住んでいた山です。
大くちなごの姿と特徴
大くちなごの話は、記録に短く書かれています。
住んでいた場所 … 高仙山。
そのとき … 大正元年の大水の時。
去り方(一) … 梅の木に乗って海へ流れていった。
去り方(二) … 真っ黒な雲に乗って飛んだ。
大きさや姿は書かれていません。
大くちなごの伝承記録
高仙山の大蛇
高仙山には大くちなごが住んでいました。
いたのは山です。
大正元年の大水
大正元年の大水の時のことです。
起きたのは洪水です。
梅の木に乗って
梅の木に乗って海へ流れていったといいます。
下ったのは海へです。
黒い雲に乗って
あるいは真っ黒な雲に乗って飛んだともいいます。
もう一つの去り方は空です。
大くちなごの伝承地域
公的データベースの地域欄は香川県、市郡名の欄は木田郡、区町村名の欄は三木町を示します。
報告の題は三木町南部の聞書で、土地の人から聞いた話をまとめたものです。
大くちなごの正体と考えられているもの
大くちなごは、山を去った大蛇です。
害をなした話ではありません。 語られているのは、いつ去ったかと、どうやって去ったかです。
大正元年の大水という年の分かる出来事に結びつけられています。
この図鑑には牛鬼(香川)も収めています。
大くちなごが登場する作品
大くちなごを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは県の民俗学会の雑誌です。
大水のときに主が山を去る話は各地にあり、木や雲に乗って海へ下る形をとります。
大くちなごが登場する雑誌
香川の民俗
香川民俗学会が出した雑誌です。2002年の号に三木町南部の聞書が載ります。
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大くちなごについてよくある質問
大くちなごとは何ですか。
香川県木田郡三木町の高仙山に住んでいたという大蛇です。
くちなごとは何ですか。
蛇を指す土地の言い方です。
いつ去ったのですか。
大正元年の大水の時だといいます。
どうやって去ったのですか。
梅の木に乗って海へ流れた、あるいは真っ黒な雲に乗って飛んだといいます。
大くちなごと併せて覚えたい言葉・用語
くちなご(くちなご)
蛇を指す土地の言い方です。
大水(おおみず)
洪水のことです。
三木町(みきちょう)
香川県の中部にある町です。
大くちなごの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。