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香川県

ホトケザワリ(ほとけざわり)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ホトケザワリ  / ホトケザワリ

幽霊と霊 各地の伝説

香川県綾川町で、大病の元とされ、経を唱えて仏を川へ流すと主人が快復したという障り。

ホトケザワリの姿を描いた図

Hykw-a4 「綾川町役場(香川県綾歌郡綾川町滝宮)」 2007年 / CC BY-SA 3.0 出典

ホトケザワリとはどんな妖怪か

ホトケザワリはひとことで言えば、流して離れる障りです。香川県綾歌郡綾川町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、水野一典死に誘われる話―香川県綾上町の聞書から―」(『四国民俗』四国民俗学会、1985年)を典拠に、ある家の主人が大病で寝込み、拝んでもらうとホトケザワリであった。近くの夫婦を呼んでホトケナガシをした。お経を唱えると3日目に、病人が寝ているところから仏が3人出た。7日目に新豆のおすしを仏さんに供えてから川へ行き、流して帰って来ると主人は快復して起き上がった。娘の供養がおろそかになっているのがさわっていたというと記します。

日数が数えられています。

経を唱えて三日目に仏が出て、七日目に川へ流しました。

ホトケザワリの漢字表記と読み方

読みは「ほとけざわり」です。

「ザワリ」は障り、災いのことです。

「ホトケナガシ」は、仏を川へ流して送り出す行いを指します。

「綾上町」は、いまの綾川町の一部です。

原因は、娘の供養がおろそかになっていたことと記されます。

ホトケザワリ(ほとけざわり)

日文研データベースが示す呼称。

ホトケナガシ(ほとけながし)

障りを解くために行う、仏を流す行いの名です。

ホトケザワリの姿と特徴

ホトケザワリの話は、記録にくわしく書かれています。

起きたこと … ある家の主人が大病で寝込んだ。
拝んで分かったこと … ホトケザワリであった。
呼んだ人 … 近くの夫婦。
行ったこと … ホトケナガシ。
三日目 … 病人が寝ているところから仏が三人出た。
七日目に供えたもの … 新豆のおすし。
そのあと … 川へ行って流した。
結果 … 主人は快復して起き上がった。
原因とされたこと … 娘の供養がおろそかになっていた。

仏の姿は書かれていません。

ホトケザワリの伝承記録

  1. 大病の主人
  2. 三日目に出る仏
  3. 七日目の新豆のすし
  4. 娘の供養

大病の主人

ある家の主人が大病で寝込み、拝んでもらうとホトケザワリでした。

見立ては拝んで得られました。

三日目に出る仏

近くの夫婦を呼んでホトケナガシをしました。お経を唱えると3日目に、病人が寝ているところから仏が3人出ました。

数は三人でした。

七日目の新豆のすし

7日目に新豆のおすしを仏さんに供えてから川へ行き、流して帰って来ました。

供えたのは新豆のおすしです。

娘の供養

主人は快復して起き上がりました。娘の供養がおろそかになっているのがさわっていたといいます。

元は身内の供養でした。

ホトケザワリの伝承地域

公的データベースの地域欄は香川県綾歌郡綾川町を示します。

報告の題にある綾上町は、いまの綾川町の一部です。

綾上(あやかみ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

綾上の所在地:香川県綾歌郡綾川町

報告は四国民俗学会の四国民俗によります。

旧綾歌郡綾上町にあたり、二〇〇六年に綾川町となりました。

ホトケザワリの正体と考えられているもの

ホトケザワリは、供養の不足から起きたとされる障りです

祓う話ではありません。 語られているのは、経を唱え、供え、流すという手順です。

日数まで三日目・七日目と数えられています。

ホトケザワリが登場する作品

ホトケザワリを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは四国の民俗学会の雑誌です。

供養の不足を病の元とする見方は各地にあり、流して送り出す形の行いを伴います。

ホトケザワリが登場する学会誌

四国民俗

四国民俗学会が出した雑誌です。1985年の号に死に誘われる話が載ります。

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ホトケザワリについてよくある質問

ホトケザワリとは何ですか。

香川県綾川町で、大病の元とされた障りのことです。

どうやって解いたのですか。

ホトケナガシを行い、経を唱えて仏を川へ流したと記録されています。

何日かかりましたか。

三日目に仏が出て、七日目に流したといいます。

原因は何でしたか。

娘の供養がおろそかになっていたことと記録されています。

ホトケザワリと併せて覚えたい言葉・用語

障り(さわり)

神や霊のしわざとされる災いのことです。

ホトケナガシ(ほとけながし)

仏を川へ流して送り出す行いです。

供養(くよう)

死者のために経を上げ、まつることです。

ホトケザワリの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ホトケザワリ」