香川県三木町で、火事のときに自分で外へ転がり出ていたという雛人形。

雛人形とはどんな妖怪か
雛人形はひとことで言えば、声をかけられ続けた人形です。香川県木田郡三木町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、水野一典「三木町南部の聞書」(『香川の民俗』通巻66号、2002年、46頁)を典拠に、二ノ坂の焼き場の近くに住んでいた三平さんの家では、雛人形を飾って声をかけていた。ある日、この家が火事になったとき、お性根が入っていたのか雛人形は外へ転がり出ていたと記します。
先にあるのは、声かけです。
毎日声をかけていたことが、先に書かれています。 お性根が入るのは、その結果として語られます。
雛人形の漢字表記と読み方
読みは「ひなにんぎょう」です。
お性根は、物に宿る魂を指す言い方です。 仏像や人形に入るといわれます。
この記録では、声をかけていたことが理由として置かれています。
この図鑑には付喪神(各地)も収めています。そちらは古道具が化ける話です。
雛人形(ひなにんぎょう)
日文研データベースが示す呼称。
お性根(おしょうね)
物に宿るとされた魂の言い方です。
雛人形の姿と特徴
雛人形の姿は、記録に短く書かれています。
もの … 雛人形。
していたこと … 飾って声をかける。
家の場所 … 二ノ坂の焼き場の近く。
起きたこと … 家が火事になった。
人形の様子 … 外へ転がり出ていた。
土地の見方 … お性根が入っていたのか。
人形が動くところを見た、とは書かれていません。
雛人形の伝承記録
声をかけていた家
二ノ坂の焼き場の近くに住んでいた三平さんの家では、雛人形を飾って声をかけていました。
飾るだけではありません。 声をかけていたことが記されています。
家が焼ける
ある日、この家が火事になりました。
焼き場の近くという場所も、この話の背景になっています。
外へ転がり出ていた
お性根が入っていたのか、雛人形は外へ転がり出ていました。
誰かが出したとは書かれていません。 出ていたという結果だけです。
そこにお性根という言葉が当てられています。
雛人形の伝承地域
公的データベースの地域欄は香川県木田郡三木町を示します。
三木町は高松市の東どなりにあたります。
雛人形の正体と考えられているもの
雛人形は、声をかけられて魂が入ったとされた物です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、外へ出ていたということだけです。
それでも、お性根という言葉が使われています。
この図鑑には付喪神(各地)も収めています。
雛人形が登場する作品
雛人形の話を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
人形に魂が入るという言い伝えは各地にあり、人形供養の習わしにつながります。この図鑑には付喪神(各地)も収めています。
雛人形が登場する学会誌
香川の民俗
香川民俗学会の学会誌です。2002年の号に水野一典の聞書が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
雛人形についてよくある質問
この雛人形の話とは何ですか。
香川県三木町で、火事のときに雛人形が外へ転がり出ていたという言い伝えです。
なぜそうなったとされますか。
お性根が入っていたのか、と土地では言われたと記録されています。
その家は何をしていましたか。
雛人形を飾って声をかけていたと記されています。
人形が動くのを見た人はいますか。
見たという記述はありません。
雛人形と併せて覚えたい言葉・用語
お性根(おしょうね)
物に宿るとされた魂のことです。
三木町(みきちょう)
香川県木田郡の町。高松市の東どなりです。
聞書(ききがき)
土地の人から聞いた話を書きとめたものです。
雛人形の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。