岩手県遠野市で、田掻きを手伝ってもらった仏様の腰から下が泥になっていたという田。

Mister0124 「綾織駅の駅舎(岩手県遠野市綾織町)」 2023年 / CC BY-SA 4.0 出典
仏田とはどんな妖怪か
仏田はひとことで言えば、泥のついた仏です。岩手県遠野市綾織町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、和田文夫「祟りの田の話(三)」(『東北民俗』東北民俗の会、1971年)を典拠に、田植え時に産婦ができた。田掻きの馬にサセドリを手伝ってもらい、家に帰ってみると仏様の腰から下が泥になっていた。仏様に手伝って貰ったから仏田というと記します。
気づいたのは帰ってからです。
手伝ってもらった相手が誰かは、家に帰って仏様を見たときに分かりました。
仏田の漢字表記と読み方
読みは「ほとけだ」です。
「田掻き」は、田に水を張って土をならす作業のことです。
「サセドリ」は、その馬の口を取って導く役を指します。
産婦が出て人手が足りなくなった、という筋の始まりです。
仏田(ほとけだ)
日文研データベースが示す呼称。
サセドリ(させどり)
田掻きの馬の口を取って導く役のことです。
仏田の姿と特徴
仏田の話は、記録に短く書かれています。
時 … 田植え時。
起きたこと … 産婦ができた。
頼んだこと … 田掻きの馬のサセドリ。
帰ってみると … 仏様の腰から下が泥になっていた。
その田の名 … 仏田。
仏様の姿かたちは書かれていません。
仏田の伝承記録
田植え時の産婦
田植え時に産婦ができました。
人手が足りなくなりました。
サセドリを頼む
田掻きの馬にサセドリを手伝ってもらいました。
誰に頼んだかは書かれていません。
腰から下の泥
家に帰ってみると仏様の腰から下が泥になっていました。
跡が仏様の身に残っていました。
仏田の名
仏様に手伝って貰ったから仏田といいます。
田の名に残りました。
仏田の伝承地域
公的データベースの地域欄は岩手県遠野市綾織町を示します。
論文名は祟りの田の話ですが、この一件は助けられた田の話です。
仏田の正体と考えられているもの
仏田は、仏が手伝ったとされる田です。
祟った話ではありません。 語られているのは、泥のついた仏様という一つの跡だけです。
その跡から、田の名が付きました。
仏田が登場する作品
仏田を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは東北の民俗学の雑誌です。
神仏が農作業を手伝う話は各地にあり、泥のついた足で分かるという形をよくとります。
仏田が登場する学会誌
東北民俗
東北民俗の会が出した雑誌です。1971年の号に祟りの田の話が載ります。
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仏田についてよくある質問
仏田とは何ですか。
岩手県遠野市で、仏様に手伝ってもらったと語られる田です。
どうして分かったのですか。
家に帰ると仏様の腰から下が泥になっていたと記録されています。
サセドリとは何ですか。
田掻きの馬の口を取って導く役のことです。
祟りの話ですか。
論文名は祟りの田の話ですが、この一件は助けられた話です。
仏田と併せて覚えたい言葉・用語
田掻き(たかき)
田に水を張って土をならす作業です。
サセドリ(させどり)
田掻きの馬の口を取って導く役です。
綾織(あやおり)
岩手県遠野市の地名です。
仏田の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。