石川県鹿島郡で、家の漁を守るとされ、鳴けば翌朝は必ず漁があるといわれた狐。

狐の鳴き声とはどんな妖怪か
狐の鳴き声はひとことで言えば、漁を知らせる声です。石川県鹿島郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、亀山慶一「漁業神としての稲荷信仰」(『民間伝承』日本民俗学会、1951年)を典拠に、石川県鹿島郡では、家の漁を守る狐がおり、この狐が鳴くと翌朝はかならず漁があるとされる。昨冬に2,3回来たが、その翌朝は鰯が大漁だったと記します。
当たった例が挙げられています。
「昨冬に二、三回来たが、その翌朝は鰯が大漁だった」と、実際の年の話として語られます。
狐の鳴き声の漢字表記と読み方
読みは「きつねのなきごえ」です。
典拠の論文名は「漁業神としての稲荷信仰」で、狐が漁の神として扱われています。
鹿島郡は能登半島の付け根にあたり、七尾湾に面します。
この図鑑には狐火(各地)も収めています。鹿島郡のこの狐は、害を出す側ではありません。
狐の鳴き声(きつねのなきごえ)
日文研データベースが示す呼称。
漁を守る狐(りょうをまもるきつね)
記録の中で用いられている言い方です。
狐の鳴き声の姿と特徴
狐の鳴き声の話は、記録に短く書かれています。
役目 … 家の漁を守る。
知らせかた … 鳴く。
知らせの意味 … 翌朝はかならず漁がある。
実際の例 … 昨冬に二、三回来た。
その結果 … 翌朝は鰯が大漁だった。
狐の姿や毛色は書かれていません。
狐の鳴き声の伝承記録
家の漁を守る
石川県鹿島郡では、家の漁を守る狐がいるとされます。
守るのは村全体ではなく家です。
鳴けば翌朝
この狐が鳴くと翌朝はかならず漁があるとされます。
知らせは前の晩に来ます。
鰯の大漁
昨冬に2,3回来ましたが、その翌朝は鰯が大漁でした。
魚の名まで書かれています。
狐の鳴き声の伝承地域
公的データベースの地域欄は石川県鹿島郡を示します。
鹿島郡は能登半島の付け根にあたり、七尾湾に面します。
狐の鳴き声の正体と考えられているもの
狐の鳴き声は、漁の知らせとされた声です。
祟るものではありません。 語られているのは、家の漁を守るという役目です。
典拠の論文名が漁業神としての稲荷信仰であることから、稲荷と結びついた見方が分かります。
この図鑑には狐火(各地)も収めています。
狐の鳴き声が登場する作品
狐の鳴き声を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。
狐を漁の守り神とする見方は海辺の村にあり、稲荷信仰と結びついて語られました。
狐の鳴き声が登場する学会誌
民間伝承
日本民俗学会が出した雑誌です。1951年の号に漁業神としての稲荷信仰が載ります。
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狐の鳴き声についてよくある質問
狐の鳴き声とは何ですか。
石川県鹿島郡で、家の漁を守る狐が鳴くと翌朝は漁があるとされた言い伝えです。
実際に当たりましたか。
昨冬に二、三回来て、その翌朝は鰯が大漁だったと記録されています。
害を出しますか。
害についての記述はありません。守る側として語られます。
稲荷と関係がありますか。
典拠の論文は漁業神としての稲荷信仰を扱っています。
狐の鳴き声と併せて覚えたい言葉・用語
鹿島郡(かしまぐん)
石川県能登半島の付け根にある郡です。
大漁(たいりょう)
魚がたくさん獲れることです。
稲荷信仰(いなりしんこう)
稲荷神を祀る信仰。狐がその使いとされます。
狐の鳴き声の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。