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茨城県

マンジロク(まんじろく)とはどんな妖怪か|姿と伝承

マンジロク  / マンジロク

神になった妖怪 各地の伝説

茨城県東茨城郡城里町で、地の下の鯰を押さえており、居眠りすると地震が起きるとされたもの。

マンジロクの姿を描いた図

WAKA77 「城里町役場(茨城県東茨城郡城里町石塚)」 2010年 / パブリックドメイン 出典

マンジロクとはどんな妖怪か

マンジロクはひとことで言えば、呼んで起こす見張りです。茨城県東茨城郡城里町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会茨城県西茨城郡七会村」(『民俗採訪』1971年)を典拠に、地震が起きたときは「マンジロク、マンジロク」と言うと収まる。地面の下の鯰をマンジロクが押さえているのだが、マンジロクが居眠りをすると鯰が暴れ出してしまうので、マンジロクの目を覚ますために呼びかけるのだというと記します。

呼びかけに意味があります。

唱えるのは祈りではなく、居眠りをしている見張りを起こすためでした。

マンジロクの漢字表記と読み方

読みは「まんじろく」です。

地の下の鯰が動いて地震が起きるという考え方は、江戸時代から広く知られています。

その鯰を押さえるものは、鹿島神宮の要石として語られることが多くあります。

この話ではそれがマンジロクという名で呼ばれています。

マンジロク(まんじろく)

日文研データベースが示す呼称。

万次郎(まんじろう)

人の名に由来する呼び方と読めます。

マンジロクの姿と特徴

マンジロクの働きは、記録にしくみとして書かれています。

地の下にいるもの … 鯰。
押さえているもの … マンジロク。
うまくいかないとき … マンジロクが居眠りをする。
そのとき起きること … 鯰が暴れ出す。
人のすること … 「マンジロク、マンジロク」と言う。
その目的 … マンジロクの目を覚ますため。
その結果 … 地震が収まる。

マンジロクの姿は書かれていません。

マンジロクの伝承記録

  1. 地の下の鯰
  2. 押さえる者
  3. 居眠り
  4. 呼んで起こす

地の下の鯰

地面の下に鯰がいます。

揺らすのはです。

押さえる者

その鯰をマンジロクが押さえています。

止めているものがいます

居眠り

マンジロクが居眠りをすると鯰が暴れ出してしまいます。

原因は気のゆるみでした。

呼んで起こす

地震が起きたときは「マンジロク、マンジロク」と言うと収まります。目を覚ますために呼びかけるのだといいます。

人のできることはでした。

マンジロクの伝承地域

公的データベースの地域欄は茨城県東茨城郡城里町を示します。

論文名の七会村は、いまの城里町の一部です。

城里(しろさと)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

城里の所在地:茨城県東茨城郡城里町

報告は國學院大學民俗学研究会の民俗採訪によります。

論文名にある旧西茨城郡七会村は、いまの城里町の一部です。

マンジロクの正体と考えられているもの

マンジロクは、地の下の鯰を押さえる見張りです

害をなすものではありません。 語られているのは、押さえていることと、居眠りをすることです。

同じ役目は要石として語られることが多く、そこに名が付いた形といえます。

マンジロクが登場する作品

マンジロクを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の民俗学研究会の報告書です。

地の下の鯰が地震を起こすという考え方は江戸時代から広く知られ、鹿島の要石と結びついて語られます。

マンジロクが登場する報告書

民俗採訪

國學院大學民俗学研究会が出した調査の報告です。1971年の号に茨城県西茨城郡七会村が載ります。

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マンジロクについてよくある質問

マンジロクとは何ですか。

茨城県城里町で、地の下の鯰を押さえているとされたものです。

なぜ地震が起きるのですか。

マンジロクが居眠りをすると鯰が暴れ出すからといいます。

どうすれば収まるのですか。

「マンジロク、マンジロク」と言って目を覚まさせると収まるといいます。

要石との関係は。

同じ役目は鹿島神宮の要石として語られることが多くあります。

マンジロクと併せて覚えたい言葉・用語

要石(かなめいし)

地の下の鯰を押さえるとされる石です。

民俗採訪(みんぞくさいほう)

学生が村を訪ねて聞き書きした報告のことです。

(なまず)

ひげのある淡水の魚。地震を起こすとされました。

マンジロクの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「マンジロク,鯰」