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兵庫県

おぞきものとはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

おぞきもの  / オゾキモノ

そのほか 各地の伝説

兵庫県養父市で、恐れて逃げたが近づくとおとなしく、撫でると喜んだという生き物。

おぞきものの姿を描いた図

Saigen Jiro 「養父神社の本殿(兵庫県養父市養父市場)」 2020年 / CC0 出典

おぞきものとはどんな妖怪か

おぞきものはひとことで言えば、撫でられて喜んだものです。兵庫県養父市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、伴蒿蹊閑田次筆」(『日本随筆大成第一期』18巻、1976年、416頁)を典拠に、但馬国氷の山の麓の鵜縄村の女が童2人を連れて草籠を負って谷筋に入ったら、橋の下に長さ7尺程のものがいた。恐ろしくなり逃げ帰ったが、そのことを聞いた村人が獲物を手に向かったところ、とてもおとなしいものであった。よく観察すると角が1つ生え、手足があり、体は木の葉の色に金の光を帯び、写し絵の青竜のようであった。撫でてやると喜んでいたと記します。

退治されていません。

村人は獲物を手に向かいました。 しかしとてもおとなしいもので、撫でてやると喜んでいます。

おぞきものの漢字表記と読み方

読みは「おぞきもの」です。

おぞきは、恐ろしいという意味の古い言い方です。 見た人の気持ちが、そのまま名になっています。

七尺はおよそ二メートル十センチにあたります。

どれも姿をたとえます

おぞきもの(おぞきもの)

日文研データベースが示す呼称。

青竜(せいりゅう)

記録が姿をたとえた言い方です。

おぞきものの姿と特徴

おぞきものの姿は、記録に細かく書かれています。

場所 … 但馬国氷の山の麓、鵜縄村の谷筋。
いた場所 … 橋の下。
長さ … 七尺ほど。
… 一つ生えている。
手足 … ある。
体の色 … 木の葉の色に金の光を帯びる。

写し絵の青竜のようで、撫でてやると喜びました。

おぞきものの伝承記録

  1. 橋の下にいた
  2. 村人が向かうとおとなしい
  3. 撫でると喜ぶ

橋の下にいた

但馬国氷の山の麓の鵜縄村の女が童2人を連れて草籠を負って谷筋に入ったら、橋の下に長さ7尺程のものがいました。

恐ろしくなり、逃げ帰りました。

村人が向かうとおとなしい

そのことを聞いた村人が獲物を手に向かったところ、とてもおとなしいものでした。

討つつもりで行っています。

しかし、戦いになりません

撫でると喜ぶ

よく観察すると角が1つ生え、手足があり、体は木の葉の色に金の光を帯び、写し絵の青竜のようでした。

撫でてやると喜んでいました。

恐れの名を持ちながら、なつかれています

おぞきものの伝承地域

公的データベースの地域欄は兵庫県養父市を示します。

氷ノ山は兵庫県と鳥取県の境にある、兵庫県で最も高い山です。

鵜縄(うなわ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

鵜縄の所在地:兵庫県養父市

報告は日本随筆大成第一期の閑田次筆によります。

氷ノ山のふもとにあたります。

おぞきものの正体と考えられているもの

おぞきものは、名前だけが恐ろしいものです

祟りという語は使われていません。 記されているのは、おとなしいことと、喜んだことです。

それでも、おぞきという名が付きました。

この図鑑には竜にまつわる話をほかにも収めています。

おぞきものが登場する作品

おぞきものを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆の叢書です。

見慣れぬ生き物の記録は随筆に多く、姿を細かく書き留めるのが常です。この図鑑には竜にまつわる話をほかにも収めています。

おぞきものが登場する随筆

日本随筆大成第一期

吉川弘文館の叢書です。18巻に閑田次筆が収められています。

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おぞきものについてよくある質問

おぞきものとは何ですか。

兵庫県養父市の谷筋の橋の下にいたとされる生き物です。

どのくらいの大きさですか。

長さ七尺ほど、およそ二メートル十センチとされます。

どんな姿ですか。

角が一つ、手足があり、木の葉の色に金の光を帯びていたと記録されています。

害はありましたか。

とてもおとなしく、撫でると喜んだとされます。

おぞきものと併せて覚えたい言葉・用語

おぞい(おぞい)

恐ろしいという意味の古い言い方です。

氷ノ山(ひょうのせん)

兵庫県で最も高い山。鳥取県との境にあります。

閑田次筆(かんでんじひつ)

伴蒿蹊が書いた江戸時代の随筆です。

おぞきものの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「おぞきもの」