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兵庫県

味噌長者(みそちょうじゃ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

味噌長者  / ミソチョウジャ

器物と草木 各地の伝説

兵庫県で、旅の坊さんが瓶の周りを廻ってから、味噌がいくら使ってもなくならなくなったという話。

味噌長者とはどんな妖怪か

味噌長者は、減らない味噌です。兵庫県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、岸留史味噌長者」(『旅と伝説』三元社、1928年)を典拠に、貧しい夫婦のところに、痩せ細ったみずぼらしい旅の坊さんが一夜の宿を求めてきた。夫婦は食事すら差し上げることができないからと断ったが、坊さんがそれでもいいと言ったので、夫婦は快く泊めてあげた。翌日、坊さんは家を去るときに何かを念じながら庭にあった古い瓶の周りを廻った。瓶の中には味噌が入っており、それはいくら使ってもなくならなかった。夫婦はそれを売って味噌長者と呼ばれるほど富裕な暮らしができるようになったと記します。

礼が形になっています。

坊さんは何も渡さず、念じながら瓶の周りを廻っただけでした。

味噌長者の漢字表記と読み方

読みは「みそちょうじゃ」です。

「長者」は、金持ちのことです。

「瓶」はここでは味噌を仕込む大きな器を指します。

「念じる」は、心の中で強く祈ることです。

味噌長者(みそちょうじゃ)

日文研データベースが示す呼称。

長者になった夫婦(ちょうじゃになったふうふ)

話の筋から付けられる言い方です。

味噌長者の姿と特徴

味噌長者の話は、記録に順を追って書かれています。

訪ねてきた人 … 痩せ細ったみずぼらしい旅の坊さん。
求めたもの … 一夜の宿。
夫婦の答え … 食事すら差し上げることができないからと断った。
坊さんの言葉 … それでもいい。
夫婦のしたこと … 快く泊めてあげた。
翌日したこと … 何かを念じながら庭にあった古い瓶の周りを廻った。
瓶の中身 … 味噌。
その後 … いくら使ってもなくならなかった。
夫婦のその後 … それを売って味噌長者と呼ばれるほど富裕な暮らしができるようになった。

坊さんの名は書かれていません。

味噌長者の伝承記録

  1. 一夜の宿を求める
  2. 断っても泊める
  3. 瓶の周りを廻る
  4. なくならない味噌

一夜の宿を求める

貧しい夫婦のところに、痩せ細ったみずぼらしい旅の坊さんが一夜の宿を求めてきました。

来たのは旅の僧です。

断っても泊める

夫婦は食事すら差し上げることができないからと断りましたが、坊さんがそれでもいいと言ったので、快く泊めてあげました。

出したのは寝る場所だけでした。

瓶の周りを廻る

翌日、坊さんは家を去るときに何かを念じながら庭にあった古い瓶の周りを廻りました。

したのは廻ることだけです。

なくならない味噌

瓶の中の味噌はいくら使ってもなくなりませんでした。夫婦はそれを売って味噌長者と呼ばれるほど富裕な暮らしができるようになりました。

礼はあとから効きました。

味噌長者の伝承地域

公的データベースの地域欄は兵庫県までで、市郡までは示されていません。

論文名は味噌長者そのものです。

兵庫県(ひょうごけん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

兵庫県の所在地:兵庫県

報告は三元社の旅と伝説によります。

市郡は記録に書かれていません。

味噌長者の正体と考えられているもの

味噌長者は、旅の僧をもてなして得た福です

怪しいものは出てきません。 語られているのは、断ったのに泊めたことと、あとから返ってきたことです。

弘法大師の伝説と同じ型で、もてなしが報われる話にあたります。

味噌長者が登場する作品

味噌長者を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

旅の僧をもてなして福を得る話は各地にあり、弘法大師の名で語られることが多くあります。

味噌長者が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1928年の号に味噌長者が載ります。

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味噌長者についてよくある質問

味噌長者とは何ですか。

兵庫県で、減らない味噌を得て金持ちになったと語られる夫婦の話です。

坊さんは何をしたのですか。

何かを念じながら庭の古い瓶の周りを廻ったと記録されています。

味噌はどうなりましたか。

いくら使ってもなくならなかったといいます。

夫婦はどうなりましたか。

それを売って味噌長者と呼ばれるほど富裕になったといいます。

味噌長者と併せて覚えたい言葉・用語

長者(ちょうじゃ)

金持ちのことです。

(かめ)

ここでは味噌を仕込む大きな器を指します。

念じる(ねんじる)

心の中で強く祈ることです。

味噌長者の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「味噌長者」