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兵庫県

虚空蔵坊(こくうぞうぼう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

虚空蔵坊  / コクウゾウボウ

そのほか 各地の伝説

兵庫県洲本市で、石段でつまずいたら何かを祀らねばならないとされた場所。

虚空蔵坊の姿を描いた図

663highland 「洲本城(兵庫県洲本市)」 2013年 / CC BY 2.5 出典

虚空蔵坊とはどんな妖怪か

虚空蔵坊はひとことで言えば、つまずいたら祀る決まりです。兵庫県洲本市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、児島博一淡路の話」(『旅と伝説』5巻6号通巻54号、1932年、26頁)を典拠に、虚空蔵坊のある場所は、そこを境に、右も左も石段があって山の寺に行くようになっている。この石段を上下する時、万一けつまずいたり倒れたりした場合、必ず虚空蔵坊に何か祀らなければならない。もし祀らないでいると災難が降りかかると記します。

きっかけは、転ぶことです。

姿はありません。 あるのは場所と、転んだあとにすることだけです。

虚空蔵坊の漢字表記と読み方

読みは「こくうぞうぼう」です。

虚空蔵は、無限の知恵をたくわえるとされた菩薩の名です。 各地に虚空蔵堂があります。

ここでは場所の名として使われています。

どれもその場で何かをします

虚空蔵坊(こくうぞうぼう)

日文研データベースが示す呼称。

虚空蔵(こくうぞう)

仏の名。虚空蔵菩薩を指します。

虚空蔵坊の姿と特徴

虚空蔵坊に姿はありません。記録にあるのは、場所と決まりです。

場所 … 右も左も石段のある境。
石段の先 … 山の寺。
きっかけ … 上り下りでつまずくか、倒れること。
すること … 虚空蔵坊に何かを祀る。
しないとどうなるか … 災難が降りかかる。
祀るもの … 何か、とだけ記されます。

姿を見たという記述はありません。

虚空蔵坊の伝承記録

  1. 石段の境
  2. つまずいたら祀る
  3. 祀らないと災難が来る

石段の境

虚空蔵坊のある場所は、そこを境に、右も左も石段があって山の寺に行くようになっています。

分かれ道ではなく、です。

つまずいたら祀る

この石段を上下する時、万一けつまずいたり倒れたりした場合、必ず虚空蔵坊に何か祀らなければなりません。

転んだこと自体が、知らせとされています。

祀らないと災難が来る

もし祀らないでいると、災難が降りかかります。

転んだだけでは終わりません。

その後の始末まで決められています。

虚空蔵坊の伝承地域

公的データベースの地域欄は兵庫県洲本市を示します。

洲本市は淡路島のまんなかにあたります。

洲本市(すもとし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

洲本市の所在地:兵庫県洲本市

報告は三元社の旅と伝説によります。

淡路島の中心の市です。

虚空蔵坊の正体と考えられているもの

虚空蔵坊は、転んだ人に手当てを求める場所です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、災難が降りかかるという言い方です。

それでも、必ずと書かれています。

この図鑑には転ぶと祟る場所の話をほかにも収めています。

虚空蔵坊が登場する作品

虚空蔵坊を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。

つまずいたら祀るという決まりは各地にあり、坂や辻に多く伝わります。この図鑑には転ぶと祟る場所の話をほかにも収めています。

虚空蔵坊が登場する雑誌

旅と伝説

三元社の雑誌です。1932年の号に児島博一の淡路の話が載ります。

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虚空蔵坊についてよくある質問

虚空蔵坊とは何ですか。

兵庫県洲本市にあり、石段でつまずいたら何かを祀るとされた場所です。

つまずくとどうなりますか。

必ず虚空蔵坊に何かを祀らなければならないとされます。

祀らないとどうなりますか。

災難が降りかかると記録されています。

姿はありますか。

姿については書かれていません。

虚空蔵坊と併せて覚えたい言葉・用語

虚空蔵(こくうぞう)

無限の知恵をたくわえるとされた菩薩の名です。

淡路島(あわじしま)

兵庫県南部の島。洲本市は島の中心です。

祀る(まつる)

神仏に供え、拝むことです。

虚空蔵坊の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「虚空蔵坊」