兵庫県洲本市で、石段でつまずいたら何かを祀らねばならないとされた場所。

虚空蔵坊とはどんな妖怪か
虚空蔵坊はひとことで言えば、つまずいたら祀る決まりです。兵庫県洲本市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、児島博一「淡路の話」(『旅と伝説』5巻6号通巻54号、1932年、26頁)を典拠に、虚空蔵坊のある場所は、そこを境に、右も左も石段があって山の寺に行くようになっている。この石段を上下する時、万一けつまずいたり倒れたりした場合、必ず虚空蔵坊に何か祀らなければならない。もし祀らないでいると災難が降りかかると記します。
きっかけは、転ぶことです。
姿はありません。 あるのは場所と、転んだあとにすることだけです。
虚空蔵坊の漢字表記と読み方
読みは「こくうぞうぼう」です。
虚空蔵は、無限の知恵をたくわえるとされた菩薩の名です。 各地に虚空蔵堂があります。
ここでは場所の名として使われています。
どれもその場で何かをします。
虚空蔵坊(こくうぞうぼう)
日文研データベースが示す呼称。
虚空蔵(こくうぞう)
仏の名。虚空蔵菩薩を指します。
虚空蔵坊の姿と特徴
虚空蔵坊に姿はありません。記録にあるのは、場所と決まりです。
場所 … 右も左も石段のある境。
石段の先 … 山の寺。
きっかけ … 上り下りでつまずくか、倒れること。
すること … 虚空蔵坊に何かを祀る。
しないとどうなるか … 災難が降りかかる。
祀るもの … 何か、とだけ記されます。
姿を見たという記述はありません。
虚空蔵坊の伝承記録
石段の境
虚空蔵坊のある場所は、そこを境に、右も左も石段があって山の寺に行くようになっています。
分かれ道ではなく、境です。
つまずいたら祀る
この石段を上下する時、万一けつまずいたり倒れたりした場合、必ず虚空蔵坊に何か祀らなければなりません。
転んだこと自体が、知らせとされています。
祀らないと災難が来る
もし祀らないでいると、災難が降りかかります。
転んだだけでは終わりません。
その後の始末まで決められています。
虚空蔵坊の伝承地域
公的データベースの地域欄は兵庫県洲本市を示します。
洲本市は淡路島のまんなかにあたります。
虚空蔵坊の正体と考えられているもの
虚空蔵坊は、転んだ人に手当てを求める場所です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、災難が降りかかるという言い方です。
それでも、必ずと書かれています。
この図鑑には転ぶと祟る場所の話をほかにも収めています。
虚空蔵坊が登場する作品
虚空蔵坊を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。
つまずいたら祀るという決まりは各地にあり、坂や辻に多く伝わります。この図鑑には転ぶと祟る場所の話をほかにも収めています。
虚空蔵坊が登場する雑誌
旅と伝説
三元社の雑誌です。1932年の号に児島博一の淡路の話が載ります。
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虚空蔵坊についてよくある質問
虚空蔵坊とは何ですか。
兵庫県洲本市にあり、石段でつまずいたら何かを祀るとされた場所です。
つまずくとどうなりますか。
必ず虚空蔵坊に何かを祀らなければならないとされます。
祀らないとどうなりますか。
災難が降りかかると記録されています。
姿はありますか。
姿については書かれていません。
虚空蔵坊と併せて覚えたい言葉・用語
虚空蔵(こくうぞう)
無限の知恵をたくわえるとされた菩薩の名です。
淡路島(あわじしま)
兵庫県南部の島。洲本市は島の中心です。
祀る(まつる)
神仏に供え、拝むことです。
虚空蔵坊の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。