広島県廿日市市宮島町で、小孔の中の海水が日照りでも枯れず、海の干満につれて増減するという岩。

As6022014 「大野瀬戸から見た弥山(広島県廿日市市宮島町)」 2010年 / CC BY-SA 3.0 出典
干満岩とはどんな妖怪か
干満岩はひとことで言えば、潮と同じ動きをする岩です。広島県廿日市市宮島町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、小川美由紀「宮島の伝説考―七不思議を中心に―」(『伝承文学研究』伝承文学研究会、1981年)を典拠に、干満岩には、半ばに腕が入るほどの小孔があり、そのなかにある海水はいかなる日照りの年でもかれることがなく、海の干満にしたがって水も増減すると記します。
山の上にあります。
海から離れた岩の穴の水が、海の干満に合わせて増えたり減ったりするというのが、この不思議の芯です。
干満岩の漢字表記と読み方
読みは「かんまんがん」です。
「干満」は、潮が引くことと満ちることです。
「小孔」は、小さな穴のことです。
「宮島の七不思議」は、厳島に伝わる不思議を七つ数えあげたものです。
干満岩(かんまんがん)
日文研データベースが示す呼称。
干満石(かんまんいし)
同じものを指して使われる言い方です。
干満岩の姿と特徴
干満岩の様子は、記録にはっきり書かれています。
その岩にあるもの … 半ばに腕が入るほどの小孔。
その中にあるもの … 海水。
枯れるか … いかなる日照りの年でもかれることがない。
動き方 … 海の干満にしたがって水も増減する。
岩の大きさは書かれていません。
干満岩の伝承記録
腕が入る穴
干満岩には、半ばに腕が入るほどの小孔があります。
大きさは腕で示されます。
枯れない海水
そのなかにある海水はいかなる日照りの年でもかれることがありません。
中の水は海水です。
潮とともに増減する
海の干満にしたがって水も増減します。
離れていても同じ動きをします。
干満岩の伝承地域
公的データベースの地域欄は広島県廿日市市宮島町を示します。
論文名の宮島の七不思議の一つとして数えられています。
干満岩の正体と考えられているもの
干満岩は、潮と同じ動きをするとされた岩です。
姿を持つものは出てきません。 語られているのは、枯れないことと、潮につれて増減することです。
宮島の七不思議に数えられ、島ぐるみで語られてきました。
干満岩が登場する作品
干満岩を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは伝承文学研究会の雑誌です。
宮島の七不思議はまとめて語られることが多く、干満岩はその一つに数えられます。
干満岩が登場する学会誌
伝承文学研究
伝承文学研究会が出した雑誌です。1981年の号に宮島の伝説考が載ります。
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干満岩についてよくある質問
干満岩とは何ですか。
広島県廿日市市宮島町で、穴の中の海水が潮につれて増減するとされた岩です。
穴の大きさは。
半ばに腕が入るほどの小孔と記録されています。
水は枯れないのですか。
いかなる日照りの年でもかれることがないといいます。
七不思議とは何ですか。
厳島に伝わる不思議を七つ数えあげたものです。
干満岩と併せて覚えたい言葉・用語
干満(かんまん)
潮が引くことと満ちることです。
厳島(いつくしま)
広島県廿日市市の島で、宮島とも呼ばれます。
小孔(しょうこう)
小さな穴のことです。
干満岩の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。