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福島県

ノリワラ(のりわら)とはどんな妖怪か|姿と伝承

ノリワラ  / ノリワラ

憑き物 各地の伝説

福島県相馬市で、神が憑いてその言葉を伝える人。穢れを嫌い、あざ笑った者は倒れたという。

ノリワラの姿を描いた図

Kuha455405 「相馬中村神社の拝殿(福島県相馬市中村)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典

ノリワラとはどんな妖怪か

ノリワラはひとことで言えば、神の言葉を伝える人です。福島県相馬市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、岩崎敏夫葉山の神と人」(『民間伝承』日本民俗学会、1949年)を典拠に、神が憑いてその神の言葉を伝える人のことをノリワラという。託宣を行なう夜籠もりの際には穢がきらわれる。ひそかに四つ足を食べてきた者が行屋の外に出された。泥酔して歌を歌った者が、ノリワラに「追い出してしまえ」といわれたとたんひっくり返り昏睡状態に陥った。また、ノリワラをあざ笑ってひどい目にあった人もいると記します。

見抜かれています。

ひそかに四つ足を食べてきた者」が、それでも行屋の外に出されたとあります。

ノリワラの漢字表記と読み方

読みは「のりわら」です。

「ノリワラ」は、神の乗り移る依り代となる人を指す言葉です。

「葉山」は、東北で里に近い山とその神を指す呼び名です。

「四つ足」は獣の肉のことで、神事の前には避けられました。

「行屋」は、こもって行を修めるための小屋です。

ノリワラ(のりわら)

日文研データベースが示す呼称は「ノリワラ,葉山」です。

葉山(はやま)

託宣が行われる山の神の名です。

ノリワラの姿と特徴

ノリワラの様子は、記録に短く書かれています。

その人 … 神が憑いて、その神の言葉を伝える人。
行うとき … 託宣を行う夜籠もり。
嫌われるもの … 穢れ。
起きたこと(一) … ひそかに四つ足を食べてきた者が行屋の外に出された。
起きたこと(二) … 泥酔して歌を歌った者が「追い出してしまえ」と言われたとたん、ひっくり返って昏睡状態に陥った。
起きたこと(三) … ノリワラをあざ笑ってひどい目にあった人もいる。

神の言葉の中身は書かれていません。

ノリワラの伝承記録

  1. 神の言葉を伝える
  2. 穢れを嫌う
  3. 倒れた者
  4. あざ笑った者

神の言葉を伝える

神が憑いてその神の言葉を伝える人のことをノリワラといいます。

役目がになっています。

穢れを嫌う

託宣を行なう夜籠もりの際には穢がきらわれます。ひそかに四つ足を食べてきた者が行屋の外に出されました。

隠しても分かってしまいます。

倒れた者

泥酔して歌を歌った者が、ノリワラに「追い出してしまえ」といわれたとたんひっくり返り昏睡状態に陥りました。

効いたのはその一言です。

あざ笑った者

ノリワラをあざ笑ってひどい目にあった人もいるといいます。

戒めが繰り返し語られています。

ノリワラの伝承地域

公的データベースの地域欄は福島県相馬市を示します。

論文名の葉山の神と人は、東北の葉山信仰を扱ったものです。

相馬(そうま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

相馬の所在地:福島県相馬市

報告は日本民俗学会の民間伝承によります。

浜通り北部の市で、葉山の信仰が伝わります。

ノリワラの正体と考えられているもの

ノリワラは、神の依り代となる人です

妖怪ではありません。 語られているのは、穢れを嫌うことと、背いた者に起きたことです。

三つの例が並べて書かれています。

ノリワラが登場する作品

ノリワラを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。

葉山信仰は東北に広く分布し、里の近くの山を祀る形をとります。

ノリワラが登場する学会誌

民間伝承

日本民俗学会が出した雑誌です。1949年の号に葉山の神と人が載ります。

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ノリワラについてよくある質問

ノリワラとは何ですか。

福島県相馬市で、神が憑いてその言葉を伝える人を指した呼び名です。

何が嫌われますか。

託宣を行う夜籠もりの際には穢れが嫌われたと記録されています。

背くとどうなりますか。

行屋の外に出されたり、倒れて昏睡状態に陥ったりしたといいます。

葉山とは何ですか。

東北で里に近い山とその神を指す呼び名です。

ノリワラと併せて覚えたい言葉・用語

依り代(よりしろ)

神が乗り移るとされる人やものです。

行屋(ぎょうや)

こもって行を修めるための小屋です。

四つ足(よつあし)

獣の肉のこと。神事の前には避けられました。

ノリワラの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ノリワラ,葉山」