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愛媛県

厄年の人(やくどしのひと)とはどんな妖怪か|姿と伝承

厄年の人  / ヤクドシノヒト

そのほか 各地の伝説

愛媛県上島町で、船が沈んだのは厄年の人が乗っていたためと占われたという言い伝え。

厄年の人の姿を描いた図

上島町 観光写真提供サービス 「展望台から見た生名島と弓削瀬戸(愛媛県越智郡上島町)」 2013年 / パブリックドメイン 出典

厄年の人とはどんな妖怪か

厄年の人は、乗せてはいけない人です。愛媛県越智郡上島町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、森正史ほか民間信仰」(『あゆみ―郷土研究会報―』1960年)を典拠に、朝鮮へ行っていた人が舟を作るために日本から大工を呼ぶために使いをやり、船便をやった。しかしいつまでたっても連絡がないので占ってもらうとその船に厄年の人が乗っていたために沈没したという。その船は運良く島根県の沖で他の船に救助されたが、やはりその船には42歳の厄年の人が乗っていたというと記します。

占いが当たっています。

救助された船を確かめると、やはり42歳の厄年の人が乗っていました。

厄年の人の漢字表記と読み方

読みは「やくどしのひと」です。

「厄年」は災いに遭いやすいとされる年で、男は四十二歳が大厄とされます。

「船便」は、船で送ることです。

「上島町」は瀬戸内海の島々からなる町です。

厄年の人(やくどしのひと)

日文研データベースが示す呼称。

大厄(たいやく)

男の四十二歳を指す言い方です。

厄年の人の姿と特徴

厄年の人の話は、記録に順を追って書かれています。

したこと … 朝鮮へ行っていた人が、舟を作るため日本から大工を呼ぶ使いをやり、船便をやった。
困ったこと … いつまでたっても連絡がない。
したこと … 占ってもらった。
その見立て … その船に厄年の人が乗っていたために沈没した。
実際には … 島根県の沖で他の船に救助された。
確かめたこと … やはりその船には四十二歳の厄年の人が乗っていた。

厄年の人の名は書かれていません。

厄年の人の伝承記録

  1. 大工を呼ぶ
  2. 連絡がない
  3. 占ってもらう
  4. 四十二歳の人

大工を呼ぶ

朝鮮へ行っていた人が舟を作るために日本から大工を呼ぶために使いをやり、船便をやりました。

海を渡っています。

連絡がない

しかしいつまでたっても連絡がありませんでした。

分からないままでした。

占ってもらう

占ってもらうとその船に厄年の人が乗っていたために沈没したといいます。

見立ては占いでした。

四十二歳の人

その船は運良く島根県の沖で他の船に救助されましたが、やはりその船には42歳の厄年の人が乗っていたといいます。

当たったのは乗っていた人の年でした。

厄年の人の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県越智郡上島町を示します。

この図鑑には同じ愛媛の森塚も収めています。

上島町(かみじまちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

上島町の所在地:愛媛県越智郡上島町

報告は愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部によります。

瀬戸内海の島々からなる町です。

厄年の人の正体と考えられているもの

厄年の人は、船に乗せてはいけないとされた人です

妖怪が出る話ではありません。 語られているのは、占いの見立てと、それが当たったことです。

沈まずに救助されたのに、厄年の人がいたという一点だけが語り継がれています。

この図鑑には森塚(愛媛)も収めています。

厄年の人が登場する作品

厄年の人を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の報告書です。

厄年の人を船に乗せない習わしは各地の漁村にあり、海難の理由として語られます。

厄年の人が登場する報告書

あゆみ―郷土研究会報―

愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部が1960年に出した報告です。

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厄年の人についてよくある質問

厄年の人とは何ですか。

愛媛県上島町で、船に乗せてはいけないとされた人です。

何が起きたのですか。

大工を呼ぶ船便から連絡がなく、占うと厄年の人が乗っていたためといいます。

船はどうなりましたか。

島根県の沖で他の船に救助されたと記録されています。

厄年とは何歳ですか。

記録は四十二歳を挙げています。男の大厄とされる年です。

厄年の人と併せて覚えたい言葉・用語

厄年(やくどし)

災いに遭いやすいとされる年のことです。

大厄(たいやく)

男の四十二歳を指す言い方です。

上島町(かみじまちょう)

愛媛県越智郡の、瀬戸内海の島々からなる町です。

厄年の人の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「厄年の人」