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愛媛県

野間の老婆(のまのろうば)とはどんな妖怪か|姿と伝承

野間の老婆  / ノマノロウバ

そのほか 各地の伝説

愛媛県今治市で、米を水に見せかけた城の計略を密告し、その家が祟りで衰えたという老婆。

野間の老婆の姿を描いた図

地方の田舎もの 「鈍川せせらぎ交流館(愛媛県今治市玉川町鈍川)」 2024年 / CC0 出典

野間の老婆とはどんな妖怪か

野間の老婆はひとことで言えば、見破った側が祟られた話です。愛媛県今治市大西町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、河野正文重茂山の史跡と伝説」(『あゆみ』愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部、1965年)を典拠に、重茂山で戦があったときに、水不足になった。敵は兵糧攻めにしたが、城主は蔵から米を滝のように流して水があるように見せかけた。しかし、野間の老婆が米を流していることを密告したため、重茂山は落城した。この老婆の家は、祟りで悪くなったといわれていると記します。

祟られたのは告げた側です。

落城の原因を作った老婆の家が、のちに祟りで悪くなったとされます。

野間の老婆の漢字表記と読み方

読みは「のまのろうば」です。

「野間」は今治市の旧野間郡にあたる地名です。

「兵糧攻め」は、食料や水を断って城を落とす攻め方です。

米を水に見せかける計略は、白米城の名で各地に伝わります。

野間の老婆(のまのろうば)

日文研データベースが示す呼称は「野間の老婆,祟り」です。

重茂山の落城(しげもやまのらくじょう)

話の中心となる出来事を指す言い方です。

野間の老婆の姿と特徴

野間の老婆の話は、記録に短く書かれています。

場所 … 重茂山。
起きたこと … 戦があり、水不足になった。
敵のしたこと … 兵糧攻め。
城主のしたこと … 蔵から米を滝のように流して水があるように見せかけた。
老婆のしたこと … 米を流していることを密告した。
結果 … 重茂山は落城した。
その後 … 老婆の家は祟りで悪くなった。

老婆の名は書かれていません。

野間の老婆の伝承記録

  1. 水の絶えた城
  2. 米を滝のように
  3. 密告
  4. 祟りで悪くなる

水の絶えた城

重茂山で戦があったときに、水不足になりました。敵は兵糧攻めにしました。

攻め方は断つことでした。

米を滝のように

城主は蔵から米を滝のように流して水があるように見せかけました。

見せかけたのはです。

密告

野間の老婆が米を流していることを密告したため、重茂山は落城しました。

落ちた原因は一言でした。

祟りで悪くなる

この老婆の家は、祟りで悪くなったといわれています。

返ったのはにでした。

野間の老婆の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県今治市大西町を示します。

「野間」は今治市の旧野間郡にあたる地名です。

重茂山(しげもやま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

重茂山の所在地:愛媛県今治市大西町

報告は愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部のあゆみによります。

瀬戸内海に面した今治市西部の山で、城跡が伝わります。

野間の老婆の正体と考えられているもの

野間の老婆は、祟られたとされる密告者です

霊が出てくる話ではありません。 語られているのは、密告と、その家がのちに悪くなったという結びつきです。

米を水に見せかける計略は、白米城の名で各地に伝わります。

野間の老婆が登場する作品

野間の老婆を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の会誌です。

白米城の伝説は各地の城跡にあり、密告によって落ちる筋も繰り返し語られます。

野間の老婆が登場する郷土誌

あゆみ

愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部の会誌です。1965年の号に重茂山の史跡と伝説が載ります。

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野間の老婆についてよくある質問

野間の老婆とは何ですか。

愛媛県今治市で、城の計略を密告したと語られる老婆です。

どんな計略ですか。

蔵から米を滝のように流して、水があるように見せかけたと記録されています。

そのあとどうなりましたか。

重茂山は落城し、老婆の家は祟りで悪くなったといわれています。

白米城とは何ですか。

米を水に見せかけた計略を語る伝説で、各地の城跡に伝わります。

野間の老婆と併せて覚えたい言葉・用語

兵糧攻め(ひょうろうぜめ)

食料や水を断って城を落とす攻め方です。

白米城(はくまいじょう)

米を水に見せかけた計略を語る伝説の呼び名です。

野間(のま)

今治市の旧野間郡にあたる地名です。

野間の老婆の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「野間の老婆,祟り」