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愛媛県

妙見様(みょうけんさま)とはどんな妖怪か|姿と伝承

妙見様  / ミョウケンサマ

神になった妖怪 各地の伝説

愛媛県松山市の二神で、沖の船を転覆させるため山から谷間へ移されたという神。

妙見様の姿を描いた図

国土地理院 「空から見た二神島(愛媛県松山市二神)」 2019年 / 出典の明示 出典

妙見様とはどんな妖怪か

妙見様は、見えないところへ移された神です。愛媛県松山市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、森正史監修年中行事と民間信仰―民間信仰―」(『あゆみ―忽那諸島の民俗―』1968年)を典拠に、妙見様は元は二神で一番高い山の上に祭られていたが、沖の船を転覆させるので、沖が見えない少し下の谷間に移動して、庄屋の二神氏のまつり神と合祀した。霊験あらたかだが、女人禁制である。妙見様は犬とキジが大嫌いなので、二神には今でもそれがいないというと記します。

理屈が通っています。

沖の船を転覆させるので、沖が見えない谷間へ移しました。

妙見様の漢字表記と読み方

読みは「みょうけんさま」です。

「二神」はここでは忽那諸島の集落の名で、「ふたがみ」と読みます。

「合祀」は、別の神を一つの社にまとめてまつることです。

「女人禁制」は、女が入ってはいけない決まりです。

妙見様(みょうけんさま)

日文研データベースが示す呼称。

二神の妙見(ふたがみのみょうけん)

集落の名を冠した言い方です。

妙見様の姿と特徴

妙見様のことは、記録にくわしく書かれています。

もとの場所 … 一番高い山の上。
移した理由 … 沖の船を転覆させるから。
移した先 … 沖が見えない少し下の谷間。
したこと … 庄屋の二神氏のまつり神と合祀した。
その効き … 霊験あらたか。
決まり … 女人禁制。
嫌うもの … 犬とキジ。
その結果 … 二神には今でもそれがいない。

妙見様の姿は書かれていません。

妙見様の伝承記録

  1. 一番高い山の上
  2. 沖の船を転覆させる
  3. 沖が見えない谷間へ
  4. 犬とキジがいない

一番高い山の上

妙見様は元は二神で一番高い山の上に祭られていました。

もとは頂きにありました。

沖の船を転覆させる

沖の船を転覆させるので移すことになりました。

困ったのは海の側です。

沖が見えない谷間へ

沖が見えない少し下の谷間に移動して、庄屋の二神氏のまつり神と合祀しました。

直し方は見えなくすることでした。

犬とキジがいない

妙見様は犬とキジが大嫌いなので、二神には今でもそれがいないといいます。

いまも続いています。

妙見様の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛媛県松山市を示します。

報告の題にある忽那諸島は、松山市に属する島々です。

二神(ふたがみ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

二神の所在地:愛媛県松山市二神

報告は愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部によります。

忽那諸島の二神島にあたります。

妙見様の正体と考えられているもの

妙見様は、沖から見えないように移された神です

祟る話ではありません。 語られているのは、なぜ移したかと、いまも続く決まりです。

犬とキジがいないという言い方が、信仰が土地に残っていることを示します。

妙見様が登場する作品

妙見様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の報告書です。

社を移す話は各地にあり、光や姿が見えることが困りごとになる形をよくとります。

妙見様が登場する報告書

あゆみ―忽那諸島の民俗―

愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部が1968年に出した報告です。

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妙見様についてよくある質問

妙見様とは何ですか。

愛媛県松山市の二神で、山から谷間へ移されたと語られる神です。

なぜ移したのですか。

沖の船を転覆させるからと記録されています。

決まりはありますか。

女人禁制であるといいます。

嫌うものはありますか。

犬とキジが大嫌いで、二神には今でもそれがいないといいます。

妙見様と併せて覚えたい言葉・用語

合祀(ごうし)

別の神を一つの社にまとめてまつることです。

忽那諸島(くつなしょとう)

愛媛県松山市に属する島々です。

女人禁制(にょにんきんぜい)

女が入ってはいけない決まりです。

妙見様の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「妙見様」