愛媛県松山市の二神で、沖の船を転覆させるため山から谷間へ移されたという神。

妙見様とはどんな妖怪か
妙見様は、見えないところへ移された神です。愛媛県松山市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、森正史監修「年中行事と民間信仰―民間信仰―」(『あゆみ―忽那諸島の民俗―』1968年)を典拠に、妙見様は元は二神で一番高い山の上に祭られていたが、沖の船を転覆させるので、沖が見えない少し下の谷間に移動して、庄屋の二神氏のまつり神と合祀した。霊験あらたかだが、女人禁制である。妙見様は犬とキジが大嫌いなので、二神には今でもそれがいないというと記します。
理屈が通っています。
沖の船を転覆させるので、沖が見えない谷間へ移しました。
妙見様の漢字表記と読み方
読みは「みょうけんさま」です。
「二神」はここでは忽那諸島の集落の名で、「ふたがみ」と読みます。
「合祀」は、別の神を一つの社にまとめてまつることです。
「女人禁制」は、女が入ってはいけない決まりです。
妙見様(みょうけんさま)
日文研データベースが示す呼称。
二神の妙見(ふたがみのみょうけん)
集落の名を冠した言い方です。
妙見様の姿と特徴
妙見様のことは、記録にくわしく書かれています。
もとの場所 … 一番高い山の上。
移した理由 … 沖の船を転覆させるから。
移した先 … 沖が見えない少し下の谷間。
したこと … 庄屋の二神氏のまつり神と合祀した。
その効き … 霊験あらたか。
決まり … 女人禁制。
嫌うもの … 犬とキジ。
その結果 … 二神には今でもそれがいない。
妙見様の姿は書かれていません。
妙見様の伝承記録
一番高い山の上
妙見様は元は二神で一番高い山の上に祭られていました。
もとは頂きにありました。
沖の船を転覆させる
沖の船を転覆させるので移すことになりました。
困ったのは海の側です。
沖が見えない谷間へ
沖が見えない少し下の谷間に移動して、庄屋の二神氏のまつり神と合祀しました。
直し方は見えなくすることでした。
犬とキジがいない
妙見様は犬とキジが大嫌いなので、二神には今でもそれがいないといいます。
いまも続いています。
妙見様の伝承地域
公的データベースの地域欄は愛媛県松山市を示します。
報告の題にある忽那諸島は、松山市に属する島々です。
妙見様の正体と考えられているもの
妙見様は、沖から見えないように移された神です。
祟る話ではありません。 語られているのは、なぜ移したかと、いまも続く決まりです。
犬とキジがいないという言い方が、信仰が土地に残っていることを示します。
妙見様が登場する作品
妙見様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは高校の郷土研究部の報告書です。
社を移す話は各地にあり、光や姿が見えることが困りごとになる形をよくとります。
妙見様が登場する報告書
あゆみ―忽那諸島の民俗―
愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部が1968年に出した報告です。
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妙見様についてよくある質問
妙見様とは何ですか。
愛媛県松山市の二神で、山から谷間へ移されたと語られる神です。
なぜ移したのですか。
沖の船を転覆させるからと記録されています。
決まりはありますか。
女人禁制であるといいます。
嫌うものはありますか。
犬とキジが大嫌いで、二神には今でもそれがいないといいます。
妙見様と併せて覚えたい言葉・用語
合祀(ごうし)
別の神を一つの社にまとめてまつることです。
忽那諸島(くつなしょとう)
愛媛県松山市に属する島々です。
女人禁制(にょにんきんぜい)
女が入ってはいけない決まりです。
妙見様の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。