本文へ移動

秋田県

御諏訪様の田(おすわさまのた)とはどんな妖怪か|姿と伝承

御諏訪様の田  / オスワサマノタ

そのほか 各地の伝説

秋田県にかほ市象潟町で、耕作すると戸主が死ぬとされた田。

御諏訪様の田の姿を描いた図

掬茶 「象潟の九十九島(秋田県にかほ市象潟町)」 2018年 / CC BY-SA 出典

御諏訪様の田とはどんな妖怪か

御諏訪様の田はひとことで言えば、分けて耕された田です。秋田県にかほ市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、嶋田忠一祟り田伝承の二,三」(『季刊どるめん』通巻5号、1975年、130頁)を典拠に、御諏訪様の田の説明。耕作するとそこの家の戸主が死ぬ。現在は5~6人に分散され苗代になっていて、昭和初期以来死んだ人は出ていないと記します。

やめたのではありません。

耕すのをやめずに、 五、六人に分けて苗代にしています。 以来、死者は出ていません。

御諏訪様の田の漢字表記と読み方

読みは「おすわさまのた」です。

苗代は、稲の苗を育てる小さな田のことです。 本田より先に使います。

戸主は、家の主人にあたる人をいいます。

どれも持ち主に及びます。

御諏訪様の田(おすわさまのた)

日文研データベースが示す呼称。

祟り田(たたりだ)

報告の題で使われる言い方です。

御諏訪様の田の姿と特徴

御諏訪様の田に姿はありません。記録にあるのは、言い伝えと、その後です。

もの … 田。
言われていること … 耕作すると、そこの家の戸主が死ぬ。
及ぶ人 … 家の戸主。
今の使い方 … 五、六人に分散され、苗代になっている。
その後 … 昭和初期以来、死んだ人は出ていない。
報告の年 … 一九七五年。

姿を見たという記述はありません。

御諏訪様の田の伝承記録

  1. 耕すと戸主が死ぬ
  2. 五、六人に分ける
  3. 死者は出ていない

耕すと戸主が死ぬ

御諏訪様の田は、耕作するとそこの家の戸主が死ぬといわれました。

田を作る人ではなく、家の主人に及びます。

五、六人に分ける

現在は5~6人に分散され、苗代になっています。

放ってはいません。

一軒で背負わず、分けて使っています。

死者は出ていない

昭和初期以来、死んだ人は出ていません。

言い伝えは残っています。

それでも、やり方を変えて使い続けています。

御諏訪様の田の伝承地域

公的データベースの地域欄は秋田県にかほ市を示します。

象潟は鳥海山の北ふもとにあたり、九十九島で知られます。

象潟町(きさかたまち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

象潟町の所在地:秋田県にかほ市象潟町

報告はJICC出版局の季刊どるめんによります。

九十九島で知られる土地です。

御諏訪様の田の正体と考えられているもの

御諏訪様の田は、分けて背負った田です

祟りという語が、報告の題に使われています

それでも、耕作はやめていません。

この図鑑には祟る田の話をほかにも収めています。

御諏訪様の田が登場する作品

御諏訪様の田を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。

祟り田の話は各地にあり、耕すと持ち主に及ぶという形をとります。この図鑑には祟る田の話をほかにも収めています。

御諏訪様の田が登場する雑誌

季刊どるめん

JICC出版局の雑誌です。1975年の号に嶋田忠一の報告が載ります。

東北の妖怪の本を探す

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

御諏訪様の田についてよくある質問

御諏訪様の田とは何ですか。

秋田県にかほ市象潟町にあり、耕作すると戸主が死ぬとされた田です。

今はどうなっていますか。

五、六人に分散され、苗代になっていると記録されています。

死者は出ましたか。

昭和初期以来、死んだ人は出ていないとされます。

祟り田とは何ですか。

耕すと持ち主に禍が及ぶとされた田のことです。

御諏訪様の田と併せて覚えたい言葉・用語

苗代(なわしろ)

稲の苗を育てる小さな田のことです。

戸主(こしゅ)

家の主人にあたる人をいいます。

象潟(きさかた)

秋田県にかほ市の地区名。九十九島で知られます。

御諏訪様の田の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「御諏訪様の田」