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秋田県

金の精(かねのせい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

金の精  / カネノセイ

そのほか 各地の伝説

秋田県仙北市の昔話。丑満頃に来て梅の木を指差し「俺はここにいる」と告げた金の精。

金の精とはどんな妖怪か

金の精は、埋まった金が名乗り出たものです。秋田県仙北市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、武藤鐵城羽後角館地方昔話集」(『旅と伝説』三元社、1941年)を典拠に、話者を渡部小勝として、大金持ちが没落して落ちぶれたと記します。

夜中に来ました。

そこへ丑満頃に金の精がやってきて、庭の梅の木を指差して「俺はここにいる」と言ったと続き、それではと掘ってみると、大判小判がザックザックと出てきたと結ばれます。

この図鑑には小玉鼠(秋田)も収めています。

金の精の漢字表記と読み方

読みは「かねのせい」です。

「精」は、ものに宿る気やたましいのことです。

「丑満」は、今の午前二時から二時半ごろにあたります。

「大判小判」は、江戸時代の金貨のことです。

この図鑑には小玉鼠(秋田)も収めています。

金の精(かねのせい)

日文研データベースが示す呼称です。

丑満(うしみつ)

記録が示す時刻です。今の午前二時から二時半ごろにあたります。

羽後(うご)

報告の題が示す地名です。秋田県にあたる古い国名です。

金の精の姿と特徴

金の精の話は、記録に順を追って書かれています。

その家 … 大金持ちが没落して落ちぶれた。
来た時刻 … 丑満頃。
来たもの … 金の精。
したこと … 庭の梅の木を指差した。
言ったこと … 「俺はここにいる」。
そこでしたこと … 掘ってみた。
出てきたもの … 大判小判がザックザック。

姿かたちは書かれていません。

金の精の伝承記録

  1. 落ちぶれた家
  2. 丑満の訪れ
  3. 梅の木を指す
  4. 俺はここにいる
  5. 掘れば出る

落ちぶれた家

大金持ちが没落して落ちぶれました。

失われたのは身代です。

丑満の訪れ

丑満頃に金の精がやってきました。

来たのは夜中です。

梅の木を指す

庭の梅の木を指差しました。

示したのは庭の一点です。

俺はここにいる

「俺はここにいる」と言いました。

名乗ったのは金そのものです。

掘れば出る

掘ってみると、大判小判がザックザックと出てきました。

出たのは梅の木の下です。

金の精の伝承地域

公的データベースの地域欄は秋田県、市郡名の欄は仙北市、区町村名の欄は角館町を示します。

報告の題は旧国名で羽後角館地方昔話集と書かれています。

角館(かくのだて)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

角館の所在地:秋田県仙北市角館町

データベースの区町村名の欄は角館町を示します。

武家屋敷の町並みで知られます。

金の精の正体と考えられているもの

金の精は、埋まった金が名乗り出たものです

害をなす話ではありません。 語られているのは、夜中に来て梅の木を指したことと、掘ったら大判小判が出たことです。

埋まった金が人の姿で告げる話は各地にあり、没落した家を舞台にすることが多いものです。

この図鑑には小玉鼠(秋田)も収めています。

金の精が登場する作品

金の精を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦中の雑誌に載った昔話集です。

金の精の話は全国にあり、多くは落ちぶれた家が立ち直るきっかけとして語られます。

金の精が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した雑誌です。1941年の号に羽後角館地方昔話集が載ります。

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金の精についてよくある質問

金の精とは何ですか。

秋田県仙北市の昔話で、埋まった金が名乗り出たものです。

いつ来たのですか。

丑満頃、今の午前二時ごろだといいます。

何と言ったのですか。

庭の梅の木を指差して「俺はここにいる」と言ったと記されています。

どこで語られていますか。

秋田県仙北市の角館町です。

金の精と併せて覚えたい言葉・用語

丑満(うしみつ)

今の午前二時から二時半ごろにあたります。

大判小判(おおばんこばん)

江戸時代の金貨のことです。

角館(かくのだて)

秋田県仙北市の町で、武家屋敷の町並みで知られます。

金の精の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「金の精」