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秋田県

神寄せ(かみよせ)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

神寄せ  / カミヨセ

そのほか 各地の伝説

秋田県仙北市の話。葬式の晩に行う仏降ろし。巫女が唸り始める精神統一を神寄せという。

神寄せの姿を描いた図

Hige-hige-Japan 「抱返り渓谷の紅葉(秋田県仙北市)」 2010年 / CC BY-SA 4.0 出典

神寄せとはどんな妖怪か

神寄せは、仏を降ろす前の構えです。秋田県仙北市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、武藤鐡城秋田県仙北郡神代村」(『旅と伝説』三元社、1933年)を典拠に、秋田の仙北郡では、葬式を出した日の晩に仏降ろし(巫女降ろし)が行われると記します。

その構えが書かれています。

巫女は仏壇に向かって跪座し、左掌の中から下方へ擦り始めた。同時に口の中で何やら唸り始めた。その精神統一の状態が「神寄せ」であると結ばれます。

この図鑑には小玉鼠(秋田)も収めています。

神寄せの漢字表記と読み方

読みは「かみよせ」です。

「仏降ろし」は、死者の言葉を巫女に伝えてもらうことです。

「跪座」は、ひざまずいて座ることです。

「精神統一」は、心を一つに集めることです。

この図鑑には小玉鼠(秋田)も収めています。

神寄せ(かみよせ)

データベースの呼称欄は「神寄せ,佛降ろし,巫女降ろし」と示します。

仏降ろし(ほとけおろし)

記録が示す語です。死者の言葉を伝えてもらうことをいいます。

跪座(きざ)

記録が示す語です。ひざまずいて座ることをいいます。

神寄せの姿と特徴

神寄せの手順は、記録に順を追って書かれています。

いつ … 葬式を出した日の晩。
行われること … 仏降ろし(巫女降ろし)。
巫女の向き … 仏壇に向かう。
座り方 … 跪座。
手のこと … 左掌の中から下方へ擦り始める。
口のこと … 口の中で何やら唸り始める。
その状態の名 … 神寄せ。

姿のあるものは出てきません。

神寄せの伝承記録

  1. 葬式の晩
  2. 仏壇に向かう
  3. 掌を擦る
  4. 唸り始める
  5. 神寄せ

葬式の晩

葬式を出した日の晩に仏降ろしが行われます。

行うのはその日のうちです。

仏壇に向かう

巫女は仏壇に向かって跪座します。

向かうのは仏壇です。

掌を擦る

左掌の中から下方へ擦り始めます。

動かすのはです。

唸り始める

同時に口の中で何やら唸り始めます。

漏れるのはです。

神寄せ

その精神統一の状態が「神寄せ」です。

呼ばれるのは構えそのものです。

神寄せの伝承地域

公的データベースの地域欄は秋田県、市郡名の欄は仙北市を示します。

報告の題は旧郡村名で秋田県仙北郡神代村と書かれています。

神代(じんだい)

報告の題が示す場所

地図で開く

神代の所在地:秋田県仙北市

報告の題は秋田県仙北郡神代村です。

玉川と桧木内川の合わさるあたりです。

神寄せの正体と考えられているもの

神寄せは、仏を降ろす前の構えです

姿のあるものではありません。 語られているのは、手を擦り、口の中で唸ることと、それが仏を降ろす前の状態だということです。

死者の言葉を伝える役は東北に広くあり、イタコもその一つです。

この図鑑には小玉鼠(秋田)も収めています。

神寄せが登場する作品

神寄せを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の雑誌に載った聞き書きです。

仏降ろしは東北に広くあり、葬式の晩に行う土地と、決まった日に行う土地があります。

神寄せが登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した雑誌です。1933年の号に神代村の報告が載ります。

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神寄せについてよくある質問

神寄せとは何ですか。

秋田県仙北市で、巫女が仏を降ろす前の精神統一の状態のことです。

いつ行うのですか。

葬式を出した日の晩だと記されています。

どんな様子ですか。

仏壇に向かって跪座し、左掌を擦りながら口の中で唸り始めるといいます。

どこで語られていますか。

秋田県仙北市、記録では仙北郡神代村です。

神寄せと併せて覚えたい言葉・用語

仏降ろし(ほとけおろし)

死者の言葉を巫女に伝えてもらうことです。

跪座(きざ)

ひざまずいて座ることです。

イタコ(いたこ)

神や死者の言葉を伝える巫女のことです。

神寄せの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「神寄せ,佛降ろし,巫女降ろし」