愛知県一宮市で、文政十年に生まれたと江戸の随筆が記した、頭が二つある子。

双生合体とはどんな妖怪か
双生合体はひとことで言えば、書き留められた出生です。愛知県一宮市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、滝沢馬琴「兎園小説」(『日本随筆大成第二期』吉川弘文館、1973年)を典拠に、文政10年の夏に、尾張の百姓銀之右衛門の妻きをが、体に頭が2つと手足が4本ずつある男子を産んだ。これは双子が合体したと考えられ、不祥な事とされたと記します。
名前まで残っています。
父の名は銀之右衛門、母の名はきをと記されます。 年は文政十年の夏です。
双生合体の漢字表記と読み方
読みは「そうせいがったい」です。
文政十年は西暦一八二七年にあたります。
「兎園小説」は、滝沢馬琴らが珍しい話を持ち寄ってまとめた記録集です。
「不祥」は、めでたくないこと、不吉なことを指します。
双生合体(そうせいがったい)
日文研データベースが示す呼称。
異形の子(いぎょうのこ)
データベースの見出しに併記されている語です。
双生合体の姿と特徴
双生合体の記述は、記録に短く書かれています。
年 … 文政十年の夏。
土地 … 尾張。
父 … 百姓銀之右衛門。
母 … きを。
生まれた子 … 男子。
その体 … 頭が二つ、手足が四本ずつ。
当時の受け止め … 双子が合体したと考えられ、不祥な事とされた。
その後どうなったかは書かれていません。
双生合体の伝承記録
文政十年の夏
文政10年の夏のことです。
年と季節が記されています。
銀之右衛門の家
尾張の百姓銀之右衛門の妻きをが男子を産みました。
父母の名まで残っています。
二つの頭
体に頭が2つと手足が4本ずつある男子でした。
数え方が具体的です。
不祥とされた
これは双子が合体したと考えられ、不祥な事とされました。
当時の受け止め方がそのまま書かれています。
双生合体の伝承地域
公的データベースの地域欄は愛知県一宮市を示します。
記録そのものは尾張とだけ書いています。
双生合体の正体と考えられているもの
双生合体は、江戸の随筆に書き留められた出生の記録です。
妖怪として語られてはいません。 書かれているのは、年と名と体の形、そして当時の受け止め方です。
「不祥な事」という言い方に、その時代の見方が残っています。
双生合体が登場する作品
双生合体を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは日本随筆大成に収められた兎園小説です。
兎園小説には、各地から寄せられた珍しい出来事が年と土地つきで並べられています。
双生合体が登場する随筆
兎園小説
滝沢馬琴らが珍しい話を持ち寄ってまとめた記録集です。日本随筆大成第二期に収められています。
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双生合体についてよくある質問
双生合体とは何ですか。
文政十年に尾張で生まれたと江戸の随筆が記した、頭が二つある子のことです。
いつのことですか。
文政十年、西暦一八二七年の夏です。
どう受け止められましたか。
双子が合体したと考えられ、不祥な事とされたと記録されています。
兎園小説とは何ですか。
滝沢馬琴らが珍しい話を持ち寄ってまとめた記録集です。
双生合体と併せて覚えたい言葉・用語
文政(ぶんせい)
江戸時代の年号。十年は西暦一八二七年です。
尾張(おわり)
いまの愛知県西部を指す古い国名です。
不祥(ふしょう)
めでたくないこと、不吉なことです。
双生合体の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。