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愛知県

巻苫(まきどま)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

巻苫  / マキドマ

水の妖怪 各地の伝説

愛知県田原市で、遭難した漁船の少年を助け、竜神の加護物と信じられた苫。

巻苫の姿を描いた図

愛知県渥美郡教育會 「田原港と田原の市(愛知県田原市。『渥美』1915年より)」 1915年 / パブリックドメイン 出典

巻苫とはどんな妖怪か

巻苫はひとことで言えば、助けた敷物です。愛知県田原市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、掛見和介南知多漁民哀史秘話 師崎編その一」(『みなみ』南知多郷土研究会、1982年)を典拠に、愛知の渥美外海で漁船が遭難した中で助かった者、一番年少の鳥居鶴松氏は巻苫(まきどま)につかまり、波にもまかれず、難なく上陸した。この苫というのは、昔当地漁民間では竜神の加護物と信じられ、非常に縁起のよいものとされていたと記します。

名前が残っています。

助かったのは一番年少の鳥居鶴松氏と、名まで記されています。

巻苫の漢字表記と読み方

読みは「まきどま」です。

「苫」は、菅や茅を編んで作る、舟や小屋を覆う敷物です。

「渥美外海」は、渥美半島の外洋側を指します。

「竜神」は、海をつかさどるとされる神です。

巻苫(まきどま)

日文研データベースが示す呼称。

苫(とま)

菅や茅を編んで作る、舟や小屋を覆う敷物です。

巻苫の姿と特徴

巻苫の話は、記録に短く書かれています。

起きたこと … 愛知の渥美外海で漁船が遭難した。
助かった人 … 一番年少の鳥居鶴松氏。
つかまったもの … 巻苫。
その結果 … 波にもまかれず、難なく上陸した。
苫の意味 … 昔、当地の漁民の間では竜神の加護物と信じられていた。
その扱い … 非常に縁起のよいもの。

苫の大きさは書かれていません。

巻苫の伝承記録

  1. 渥美外海の遭難
  2. 巻苫につかまる
  3. 難なく上陸
  4. 竜神の加護物

渥美外海の遭難

愛知の渥美外海で漁船が遭難しました。

場所は外洋でした。

巻苫につかまる

一番年少の鳥居鶴松氏は巻苫につかまりました。

つかんだのはでした。

難なく上陸

波にもまかれず、難なく上陸しました。

助かったのはその一人です。

竜神の加護物

この苫は、昔当地漁民間では竜神の加護物と信じられ、非常に縁起のよいものとされていました。

もとから縁起のよいものでした。

巻苫の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛知県田原市を示します。

論文名は南知多漁民哀史秘話で、知多の漁民の話を集めたものです。

渥美外海(あつみそとうみ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

渥美外海の所在地:愛知県田原市

報告は南知多郷土研究会のみなみによります。

渥美半島の外洋側を指します。

巻苫の正体と考えられているもの

巻苫は、竜神の加護物と信じられた敷物です

怪異として語られてはいません。 書かれているのは、つかまって助かったという出来事と、もとからの信仰です。

助かった人の名まで記録に残っています。

巻苫が登場する作品

巻苫を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは郷土研究会の会誌です。

海で助かった品を神の加護とみる話は各地の漁村にあります。

巻苫が登場する郷土誌

みなみ

南知多郷土研究会の会誌です。1982年の号に南知多漁民哀史秘話が載ります。

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巻苫についてよくある質問

巻苫とは何ですか。

愛知県田原市で、竜神の加護物と信じられた苫です。

苫とは何ですか。

菅や茅を編んで作る、舟や小屋を覆う敷物です。

誰が助かったのですか。

一番年少の鳥居鶴松氏と記録されています。

どう助かったのですか。

巻苫につかまり、波にもまかれず難なく上陸したといいます。

巻苫と併せて覚えたい言葉・用語

(とま)

菅や茅を編んで作る、舟や小屋を覆う敷物です。

渥美(あつみ)

愛知県南部の半島の名です。

竜神(りゅうじん)

海をつかさどるとされる神です。

巻苫の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「巻苫」