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愛知県

勘五郎火(かんごろうび)とはどんな妖怪か|姿と伝承

勘五郎火  / カンゴロウビ

火の妖怪 各地の伝説

愛知県犬山市の話。水を盗んで殺された男と後を追った母。夏の夜に二つの陰火が飛ぶ。

勘五郎火とはどんな妖怪か

勘五郎火は、親子の二つの火です。愛知県犬山市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、「尾張犬山の口碑伝説」(『郷土趣味』郷土趣味社、1923年)を典拠に、引用文献を『新愛知』として、続く日照りに思い余った男が他人の田から水を盗み、それがばれて殺され埋められたと記します。

母も続きました。

子を失ったその母もあとを追ったと続き、それ以来、夏の夜には二個の陰火がとび、青木川の堤防は毎年きれるようになったと結ばれます。

この図鑑には布団被せ(愛知)も収めています。

勘五郎火の漢字表記と読み方

読みは「かんごろうび」です。

「陰火」は、怪しい火のことです。

「日照り」は、雨が降らず田の水が涸れることです。

「堤防がきれる」は、堤が切れて水が溢れることです。

この図鑑には布団被せ(愛知)も収めています。

勘五郎火(かんごろうび)

日文研データベースが示す呼称です。

陰火(いんか)

記録が示す語です。怪しい火のことをいいます。

青木川(あおきがわ)

記録が示す川の名です。犬山市を流れます。

勘五郎火の姿と特徴

勘五郎火の話は、記録に順を追って書かれています。

そのとき … 続く日照り。
その人 … 思い余った男。
したこと … 他人の田から水を盗んだ。
起きたこと … ばれて殺され埋められた。
もう一人 … 子を失ったその母。
したこと … あとを追った。
それ以来(一) … 夏の夜には二個の陰火がとぶ。
それ以来(二) … 青木川の堤防は毎年きれるようになった。

火の形は書かれていません。二個とだけ記されます。

勘五郎火の伝承記録

  1. 続く日照り
  2. 水を盗む
  3. 殺されて埋められる
  4. 母もあとを追う
  5. 二個の陰火
  6. 毎年きれる堤

続く日照り

続く日照りがありました。

涸れたのは田の水です。

水を盗む

思い余った男が他人の田から水を盗みました。

取ったのはよその水です。

殺されて埋められる

それがばれて殺され埋められました。

果てたのはその場です。

母もあとを追う

子を失ったその母もあとを追いました。

続いたのはです。

二個の陰火

それ以来、夏の夜には二個の陰火がとびます。

飛ぶのは二つです。

毎年きれる堤

青木川の堤防は毎年きれるようになりました。

続いたのは水の害です。

勘五郎火の伝承地域

公的データベースの地域欄は愛知県、市郡名の欄は犬山市を示します。

記録は『新愛知』を引用文献に挙げています。当時の新聞の名です。

青木川(あおきがわ)

記録が示す場所

地図で開く

青木川の所在地:愛知県犬山市

記録は堤防が毎年きれるようになったと記します。

木曽川に注ぐ川です。

勘五郎火の正体と考えられているもの

勘五郎火は、親子の二つの火です

姿を見せるものではありません。 語られているのは、水を盗んで殺された男と後を追った母と、夏の夜に飛ぶ二個の火です。

水争いから生まれた火の話は各地にあり、堤の切れる理由として語り継がれます。

この図鑑には布団被せ(愛知)も収めています。

勘五郎火が登場する作品

勘五郎火を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大正期の郷土誌に載った報告です。

水争いの怨みが火になる話は各地にあり、日照りの記憶とともに語られます。

勘五郎火が登場する雑誌

郷土趣味

郷土趣味社が出した雑誌です。1923年の号に尾張犬山の口碑伝説が載ります。

勘五郎火が登場する新聞

新愛知

記録が引用文献に挙げる、当時の新聞です。

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勘五郎火についてよくある質問

勘五郎火とは何ですか。

愛知県犬山市に伝わる、夏の夜に飛ぶという二個の陰火です。

なぜ二個なのですか。

水を盗んで殺された男と、後を追った母の二人だからです。

ほかに何が起きましたか。

青木川の堤防が毎年きれるようになったと記されています。

どこで語られていますか。

愛知県犬山市です。

勘五郎火と併せて覚えたい言葉・用語

陰火(いんか)

怪しい火のことです。

日照り(ひでり)

雨が降らず田の水が涸れることです。

口碑(こうひ)

言い伝えのことです。

勘五郎火の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「勘五郎火」